Tag: Regulatory Reporting
ClassNK ZETAのプラットフォームにNAPA Fleet Intelligenceモジュールを搭載-環境報告と性能モニタリングの効率化を実現
船主の効率化を求めるニーズに応え、規制遵守と性能モニタリングを単一のデータストリームで実現 【フィンランド・ヘルシンキ、2025年5月20日】 海運業界向けソフトウェアとデータサービスの世界的リーディングカンパニーであるNAPAは、一般財団法人日本海事協会(ClassNK)との長年の協業をさらに拡大し、ClassNK ZETAのプラットフォーム上で主要なNAPA Fleet Intelligenceモジュールの提供を開始しました。この連携により、規制に関わるパフォーマンスの監視とフリート運航の最適化に向けた、より効果的かつ効率的なデジタルソリューションが実現します。 クラウドベースのNAPA Fleet Intelligenceは、船舶の性能モニタリング、最適化、規制対応を支援するソリューションで、運航の効率性と安全性を向上させる見識を提供します。一方、ClassNK ZETA(Zero Emission Transition Accelerator)は、温室効果ガス(GHG)排出の管理と規制対応を目的としたプラットフォームです。今回の連携により、船主やオペレーターは、すでにClassNK ZETAに提出しているデータを活用し、性能評価や規制シミュレーションをより詳細に行えるようになりました。ユーザーアカウントを1つに集約し、多機能な単一プラットフォーム上で船舶データを効率的に管理できます。 このアップデートにより、船主は「単一データ、単一プラットフォーム」という利便性を享受できるようになります。船舶からの運航データは一度の共有で、規制対応とパフォーマンス分析の両方に利用され、報告業務の重複が解消されます。連携によるソリューションとしては、船隊データの一元管理、将来の規制対応シナリオのシミュレーション、KPIのモニタリングなどが挙げられ、これら全てが一度のログインで行えます。 また、ClassNK ZETAのプラットフォーム上からEU排出枠(EUA)の購入リクエストも可能となり、EU排出量取引制度(EU ETS)への対応も支援します。加えて、ClassNKとNAPAが共同開発したコンプライアンス対策最適化アルゴリズムを活用することで、FuelEU Maritimeにおけるペナルティの最小化も実現可能です。 さらに、将来の航海がFuelEU、EU ETS、CII(炭素強度指標)に与える影響についても、シミュレーションとモニタリングが可能です。これらの高精度なシミュレーションは、NAPAの高度な船舶性能モデル、気象ルーティング、航海最適化技術に基づいて構築されています。 NAPA StudiosのExecutive Vice Presidentである水谷直樹は、次のようにコメントしています: 「ClassNK ZETAの長期開発パートナーとして、NAPAはこれまで1年半にわたりClassNKとともにプラットフォーム開発に取り組んできました。ClassNKの高い規制に関する専門性と、NAPAの船舶性能モデリングおよび航海最適化の技術を融合し、業界の高まるデジタル化、効率化、透明性へのニーズに応える、シンプルで使いやすいプラットフォームを構築しました。これは、複雑化する規制環境を乗り越えようとする船主にとって、大きな前進と言えます。」 ClassNKのグリーントランスフォーメーションセンター長である内藤勝也氏は、次のように述べています: 「ClassNKは、お客様の規制対応と脱炭素化の課題を支援する、実用的かつ将来を見据えたツールの提供に取り組んでいます。NAPA Fleet Intelligenceとの連携により、ClassNK ZETAは次のステージへと進化しました。プラットフォームからシミュレーションと最適化ツールへ直接アクセスでき、データの二重管理を解消し、意思決定を迅速かつ効率的に行える環境を提供します。」 なお、noon report形式のデータを利用している船舶は、FuelEU Future Voyage Simulation、CII Simulator Future Voyage Simulation、Voyage Optimization、Fleet View、Voyage Overview、Charter Party、Performance Table、Technical PerformanceといったNAPA Fleet Intelligenceの各モジュールへClassNK ZETA上からアクセス可能です。航海報告形式のデータを送信している船舶については、F FuelEU Future Voyage Simulation、CII Simulator Future Voyage […]
Read Article5月 21, 2025
FugroがNAPA Logbookを全船に導入
電子ログブックで乗組員の業務を効率化、同社のデジタル化および持続可能性戦略をサポート フィンランド、ヘルシンキ:世界有数の地質・地理データの専門企業であり、特殊船舶の国際的なオペレーターであるFugroは、海事向けソフトウェアとデータサービスの世界的なプロバイダーであるNAPAとのパートナーシップを強化し、個別のトライアルの成功を受けて、NAPAの電子Logbook(以下、NAPA Logbook)を自社の全船に展開することを決定しました。 NAPA Logbookは、データ記録の標準化、効率化、自動化を通じてFugroのデジタル化戦略をサポートし、報告用データの質を高めることで、船上および陸上での業務プロセスの最適化に貢献します。これにより、乗組員や陸上のチームは、本当に重要な業務-より効率的で安全、かつ持続可能なオペレーションの実現-に専念できるようになります。 プロジェクト・マネージャーのHannah Dean氏の主導のもと、FugroはNAPA Logbookを自社のニーズに合わせてカスタマイズし、この技術は同社のさまざまな業務をサポートする役割を果たしています。NAPA Logbookは、デッキや機関制御室(ECR)の活動記録に加え、環境および安全管理の記録にも日常的に使用されています。これらのデータを活用することで、Fugroは今後、業務の可視化と改善をより効果的に進めることが可能になります。 乗組員にとって、この自動化は通常の事務作業に費やされる時間を削減し、業務の重複をなくし、負担を軽減するとともに、データ入力ミスの防止にもつながります。これはすべて、船員の士気の向上、規制遵守の強化、船上の効率化に貢献します。 Fugro Global Fleet QHSSE ManagerであるJulia Korpak氏は次のようにコメントしています:「NAPAはトライアルの段階で、自社ソリューションが乗組員の業務をサポートし、データの品質向上に貢献することを実証しました。この技術と、それによって得られる貴重なデータは、当社のデジタル化の取り組みにも貢献しており、2050年までにスコープ1、2、3の炭素排出量を実質ゼロにするという当社のロードマップを支える基盤となっています。」 NAPA Safety Solutions Sales DirectorであるLars Nickelは次のようにコメントしています:「Fugroのような業界のリーダー企業と協力し、そのデジタル化戦略をサポートできることを誇りに思います。手作業のプロセスや船上でのデータ収集・報告をデジタル化することで、法規制への対応がより効率的になります。この点で、Fugroのデジタル化を推進するお手伝いができることを嬉しく思っており、今後さらにパートナーシップを強化していけることを楽しみにしています。」 今回の新たな合意は、海運業界にとって極めて重要な時期に締結されたものであり、特に新たな規制や技術への対応を迫られている乗組員にとっては大きな意味を持ちます。乗組員たちは、各地域、船籍国、そしてIMOによって義務付けられている多数の報告要件と現場の最前線で向き合っています。こうした現場の最前線で働く人々とともに開発されたデジタルツールは、現場の負担を軽減する有効な手段となります。 国際船員福祉援助ネットワーク(ISWAN)の調査によると、「乗組員の54%が業務量の増加を感じており、44%がより大きなストレスを感じ、さらに33%が複雑な報告要件により責任を問われるのリスクを懸念している。」と報告されています。NAPA Logbookのようなデジタルツールは、自動化の推進、ヒューマンエラーの削減、業務効率の改善を通じ、運航の安全性と効率性をより包括的に管理できるようにし、企業の課題解決を促進します。 編集者の方々へ Fugroについて Fugroは世界有数のジオデータ(地質・地理情報)の専門企業です。独自のマッピング、モデリング、モニタリングソリューションにより、自然および人工環境に関するプロジェクトの意思決定に不可欠な価値ある情報を提供します。また、Fugroはエネルギー転換、大規模インフラ開発、そして気候変動への耐性を支援するソリューションを提供し、クライアントをサポートしています。サイトの特性評価と資産の健全性管理における専門知識を活かし、資産のライフサイクル全体にわたって、安全で持続可能かつ効率的な設計、建設、運用を支援しています。さらに当社の使命に基づき、そのノウハウとソリューションを生態系の理解と保全にも拡大しています。 NAPAについて NAPAは、世界の海運業界向けにソフトウェアおよびデジタルサービスを提供するリーディングプロバイダーです。データサイエンスを活用し、安全性の向上、持続可能性の促進、そして未来に適応した海運の実現を支援しています。1989年に船舶設計のスマート・ソリューションを提供する企業として設立され、現在では造船業界の世界的な基準として認知されており、新造船の90%以上がNAPAの顧客によって建造されています。 今日、NAPAの専門知識は船舶のライフサイクル全体にわたり、建造から航海中の安全性や効率性までをカバーしています。世界で3,000隻以上の商船が、NAPAの安全性および効率性に関わるソリューションを採用しています。 フィンランドに本社を置くNAPAは、200名のエキスパートを擁し、日本、韓国、中国、シンガポール、米国、ドイツ、ギリシャ、ルーマニア、インドに拠点を持つグローバル企業として活動しています。 詳しくはこちらをご覧ください:https://www.napa.fi/ja/ 本件に関するお問い合わせ先:
Read Article4月 29, 2025
Anthony Veder社のNAPA電子ログブック導入による効果
Anthony Veder社は、NAPAの電子ログブックを導入することにより、船内の管理業務を大幅に効率化しました。 例えば、 1隻あたり年間2,000時間の業務削減:船舶ごとの管理業務が大幅に削減 船員の事務作業時間が平均14%短縮:船員が本来の業務に集中できる環境に データ報告の簡素化・作業環境の改善:船上での業務効率が向上 自動入力機能の活用:データ収集ユニットとNAPAの電子ログブックの統合により、多くの入力項目が自動化 環境規制・ESG要件への対応:船舶のデジタル化が持続可能な運航管理に貢献 を実現しています。
Read Article2月 26, 2025
FuelEU Maritime遵守のためAhti Poolと提携
. ヘルシンキ・フィンランド:2025年1月9日-NAPA Ltd. (以下「NAPA」)は、本日FuelEU Maritimeのプールサービスの先駆者であり、250隻以上の船舶を管理下に置いているAhti Climate(以下「Ahti」)と覚書(MoU)を締結しました。この提携により、NAPA Fleet Intelligenceをお使いのお客様はFuelEU Maritimeを遵守するAhti Poolにアクセスできるようになります。 本覚書に基づき、NAPAのデジタルソリューションはAhti Poolの積極的なプール管理サービスにより強化され、NAPA Fleet Intelligenceのプラットホーム上で直接プールバランスにアクセスできるようになります。2024年秋に提供を開始したこのモジュールは、一般財団法人日本海事協会(ClassNK)と共同で行った、1,500隻の船舶を対象としたパイロットプロジェクトの成功を受けてのものです。このモジュールは既にコンプライアンスプロセスの効率化において、その有用性を証明しています。Ahti との提携により、NAPAの顧客は迅速かつ円滑にコンプライアンスを遵守できるようになるだけでなく、FuelEUの運用及び管理コストを削減することが可能になります。 NAPA Shipping Solutions, Product Manager, Ossi Mettälä 「NAPAは 海運業界の脱炭素化を支援する革新的かつ効率的なソリューションの提供に尽力しています。このAhti との提携により、FuelEU Maritime規制を満たすための効率的なコンプライアンスソリューションをお客様に提供するという、当社の取り組みが強化されます。このソリューションは、大手船舶所有者や船舶管理会社から信頼を得ています。」 Ahti Climate CEO, Risto Kariranta氏 「NAPAをパートナーとして迎えることができ、大変嬉しく思います。まさにNAPAのように、Ahti Poolはよりスマートで安全かつ持続可能な海運の世界を目指して取り組んでいます。この覚書により、NAPA Fleet Intelligenceを利用する1,000隻以上の船舶が、FuelEU Maritimeの義務を迅速かつ費用対効果の高い方法で達成することが可能になります。」 2024年11月、AhtiとNAPAは船主や傭船者に対する規制の影響を明らかにし、最も効果的なコンプライアンス、燃料、運用技術に関する専門家の分析を提供するFuelEU Maritimeのウェビナーを収録しました。 Ahti Climateについて Ahtiは、環境に配慮した海運への移行を現実的なものにするという使命を担っています。2022年の発売以来、Ahtiが開発した、船舶の排出ガスへの遵守をよりコスト面で効率的に行うためのツールは、何万トンもの二酸化酸素排出量を削減することになるでしょう。Ahtiの設立者であるRisto-Juhani Kariranta氏はマスターマリナーで、船舶工学の修士号を取得しています。Ahti設立以前はNAPA Shipping Solution事業部でDirectorを務め、その後はフィンランド・エスポーに本拠を置くエネルギー企業のNesteでShipping Performance Manager を務めていました。 Ahtiに関する詳細は、ウェブサイトまたはLinkedInをご覧ください。 NAPAについて NAPAは、世界の海運業界向けにソフトウェアおよびデジタルサービスを提供するリーディングプロバイダーです。データサイエンスを活用し、安全性の向上、持続可能性の促進、そして未来に適応した海運の実現を支援しています。1989年に船舶設計のスマート・ソリューションを提供する企業として設立され、現在では造船業界の世界的な基準として認知されており、新造船の90%以上がNAPAの顧客によって建造されています。 今日、NAPAの専門知識は船舶のライフサイクル全体にわたり、建造から航海中の安全性や効率性までをカバーしています。世界で3,000隻以上の商船が、NAPAの安全性および効率性に関わるソリューションを採用しています。 フィンランドに本社を置くNAPAは、200名のエキスパートを擁し、日本、韓国、中国、シンガポール、米国、ドイツ、ギリシャ、ルーマニア、インドに拠点を持つグローバル企業として活動しています。 詳しくはhttps://www.napa.fi/ja/をご参照ください。
Read Article1月 9, 2025
ウェビナー動画:FuelEUに関する疑問点
新しいFuelEU Maritime 規制の複雑な内容について、理解できていますか?この規制は 、海運業界を脱炭素化へと導くことを目的としていますが、実際のコンプライアンスと今後の課題については多くの疑問点が残されています。 ウェビナーの内容について ウェビナーでは、FuelEU Maritimeの重要な点について掘り下げ、規制が船主や傭船者、その他の利害関係者に与える影響について明らかにしています。また、コンプライアンス、燃料選択、運航課題について未解決の疑問に対処するための専門家の分析や現実的な戦略も提示しています。 スピーカー: Ossi Mettala: Product Manager, NAPA Shipping Solutions Risto Kariranta: CEO, Ahti Climate オンデマンドのウェビナーで更に詳しく見る Fuel Maritimeに関するウェビナーの視聴を希望する方は、以下のフォームをご記入ください: NAPA のFuelEU Compliance Moduleとは? FuelEUを遵守するための複雑なプロセスを簡素化するデジタルツールです。お客様の船舶の排出ガスに関する正確なリアルタイムのデータを提供し、先を見越した意思決定を可能にさせ、最適化されたコンプライアンス戦略を通じて罰則を回避する手助けをします。今すぐNAPA FuelEU Compliance Module をご体験ください!
Read Article11月 27, 2024
Anthony Veder社、NAPA Logbookで環境規制報告を簡易化
航海報告ツールを利用したデジタル報告の改良により、船員は増加する規制遵守要件を容易に満たすことができ、海運業界のエネルギー転換を安全かつ効率的に進めることができます。 2024年11 月20日ヘルシンキ、フィンランド: 世界有数のガス船会社であるAnthony Veder社は、海事ソフトウェアとデータサービスの世界的プロバイダーであるNAPA との提携を強化し、電子ログブックによるソリューションの利用拡大と規制報告の簡易化を進めています。
Read Article11月 20, 2024