
FROM SHIPYARD TO SEA
NAPA Studios
専門知識と協働を通じて
イノベーションを価値のあるものへ
人々、技術、アイデア、専門知識をつなげる、
NAPA Studios
NAPA Studiosは、エネルギー転換、環境規制の強化、サプライチェーンの混乱、サイバーセキュリティなど、海事業界が直面する重大な課題や不確実性に対応するために、新たな知見とソリューションを提供する、カスタマイズされたプロジェクトや異業種連携のパートナーシップを推進しています。
私たちは、NAPAが35年以上にわたり船舶設計、安全性、運航効率など多岐にわたる分野で培ってきた海事業界の経験を活用し、デジタル技術、データ分析、透明性を基盤とした革新的かつデータ駆動型のソリューションやパートナーシップの創出を支援します。これにより、造船所から洋上まで、船のライフサイクル全体をカバーする取り組みが可能になります。
NAPA Studiosの提供価値
私たちは、船のライフサイクル全体にわたって、データ駆動型のデジタルツールを活用し、効率化、最適化、安全性の向上を推進することで、お客様に持続的かつ具体的な価値を提供しています。
NAPAカスタマイズソリューション
船のライフサイクル全体を網羅する豊富で確かな実績に基づき、お客様の課題をデジタルソリューションで解決します。
NAPAの海事分析サービス
データサイエンス、機械学習、そしてNAPAの先進技術を活用し、より賢く、データに基づいた意思決定を支える価値ある知見を提供します。
NAPA Studiosが海事業界の不確実性に挑む方法
エネルギー転換
不確実性
- 省エネ技術の効果はまだ検証されていない
- 次世代燃料は、少なくとも今後10年間は実用規模での供給が見込めない
- 規制強化により不確実性がさらに増加
業界のニーズ
デジタルツールを活用したエネルギー効率の向上と炭素排出の削減
NAPA Studiosができること
NAPA Studiosは、船舶の気象ルーティングや性能最適化に関する実証済みの技術とデータモデルを活用し、エネルギー効率向上の先導役となることができます。
- 搭載された省エネ装置による削減効果の分析
- 船舶の運航効率の分析
データの分断
不確実性
- 船舶設計から得られるデータが、船の運航シミュレーションに十分に活用されていない
- 同様に、船の運航データが船舶設計に効果的に活用されていない
業界のニーズ
データとシミュレーションに基づく確かな意思決定
NAPA Studiosができること
NAPA Studiosは、船舶のデジタルツインを活用し、安全性・効率性・脱炭素化の各施策の影響をモデル化・予測・検証することで支援します。
- 風力推進装置による燃料削減効果のROI(投資対効果)試算
- EU-ETSおよびFuelEU Maritimeの影響シミュレーション
多様なステークホルダー
不確実性
- ステークホルダーごとに利害が異なる
- ステークホルダー間での透明性・可視性・協力体制が不足している
業界のニーズ
協業のための枠組み
NAPA Studiosができること
NAPA Studiosは、商業的・技術的・規制的な影響を事実に基づいて理解できる透明性の高いデータ共有システムを提供し、すべてのステークホルダーが安心して協力できる環境を構築します。
- 高度な3Dモデルを活用した承認プロセスの強化
- 将来を見据えた船舶設計のための代替燃料シミュレーション
- デジタルツインプロジェクト
NAPA Studios のプロジェクト事例
省エネ装置シミュレーション
省エネ装置シミュレーション
風力アシスト船の共同シミュレーション・プロジェクトで最大28%の排出削減を実証
事例:どの省エネ技術を使用すべきでしょうか、そして投資利益率(ROI)はどれくらいになるでしょうか
NAPA、住友重機械マリンエンジニアリング、Norsepower社は共同研究を実施し、風力推進装置と航海最適化システムを組み合わせることで、約 28% の CO₂ 排出量削減効果があるということが分かりました。
そのうち NAPA Voyage Optimization 単独によるCO₂排出削減効果は、約 12% となりました。
この共同シミュレーションプロジェクトでは、風力推進装置を搭載した船舶に対して、デジタルツインを作成して特定の海域におけるタンカーの性能をシミュレーションし、NAPAの船舶性能モデリングおよび航海シミュレーション解析技術の知見を活用し、燃料とCO₂排出量の削減効果を推定しました。
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デジタルツインプロジェクト
デジタルツインプロジェクト
安全なデータ共有の枠組みを構築するための業界横断型プロジェクト
事例:造船会社と船主間での安全なデータ共有基盤の構築による、船舶ライフサイクル全体にわたるデジタルツイン活用の推進
このプラットフォームでは、3Dモデルやその他の機密性の高い設計・運用データを、安全かつアクセス制御されたデジタル環境で共有することが可能になります。
これにより、造船会社は船舶の運用データを活用して将来の設計を改善できるようになり、他のプロジェクトでは、船主や用船者が自社船隊の性能評価や排出量削減、コスト削減の可能性を把握する支援が行われます。モデリングによって、新技術が船舶の安全性、運航、積載能力に与える影響を可視化することができ、船上に新たに導入されたシステムの性能検証にも活用されます。
この業界横断型プロジェクトには、日本の主要な造船会社および船主12社に加え、ClassNK(日本海事協会)とNAPAが参加しています。
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CIIスコア向上と燃料効率改善の取り組み<br>
CIIスコア向上と燃料効率改善の取り組み
NAPA Voyage Optimizationによる船舶のCIIスコア改善と燃料消費の削減
事例:船舶性能モデルと運航データの併用による、CO₂排出量削減と燃費実績格付CII の向上
丸紅、ClassNK、NAPAの共同研究では、実際の船隊を対象に、運航最適化が温室効果ガス排出量およびCII評価に与える影響を測定しました。
調査によると、NAPA Voyage Optimizationを使用することで、船舶の燃料消費量およびCO2排出量を最大7.3%削減できることが分かりました。さらに分析では、運航最適化によって船舶のCIIを平均で5〜6%改善できることが示されており、これにより船舶は現在の評価をさらに2〜3年間維持できる可能性があるとされています。
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NAVIGATIONAL RISK MONITORING<br>
NAVIGATIONAL RISK MONITORING
クラウドベースのNavigational Risk Monitoring開発への取り組み
事例:船舶運航の安全性をさらに向上させるためのデータサイエンスモデルの活用とコラボレーション
商船三井、ClassNK、NAPAは、船舶の運航、安全航路、航海リスク分析に関する3社のノウハウを結集し、事前に座礁を含む航海リスクを予測し、そのリスク情報を陸上側の運航管理者に通知することで、陸上側からの本船に対する注意喚起の機会を増やすソリューションを共同開発し、商船三井の700隻以上の船舶に導入しました。
本システムはNAPAが提供するクラウドベースの船舶管理プラットフォーム「NAPA Fleet Intelligence」を基盤とし、船舶運航に関する船位や本船データ、水深情報、海図情報等様々な情報をNAPAの持つ既存データと連携の上、座礁を始めとしたリスクを検知し、運航に携わる陸上のメンバーへ通知することで、事故の予防・低減を図ります。
このコラボレーションは、海運業界のデジタル・イノベーターが協業して重要な安全上の課題に取り組み、航海の安全性と効率性を向上させる方法を実証しています。
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BLUE VISBY<br>
BLUE VISBY
Blue Visby、脱炭素化を目指す共同プロジェクト
事例:協力のためのフレームワーク
Blue Visbyソリューションは、乾貨物船および液化貨物船の分析に基づき、平均で15%の排出量削減を実現できることが示されており、丸紅が保有する68隻のガス・ケミカルタンカーを対象とした調査でもその効果が確認されています。
Blue Visbyの契約およびデジタルソリューションは、船舶の到着を最適化することで、商業的なパフォーマンスに影響を与えることなく、船速と排出量の削減を可能にします。
Blue Visbyコンソーシアムは、NAPAと法律事務所Stephenson Harwood LLPが主導しており、バリューチェーン全体から30を超える主要な海事関係者が参加しています。
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Why NAPA Studios?
協働と革新
人々、技術、アイデア、専門知識をつなぎ、NAPAが海事業界で築いてきた信頼ある関係性とネットワークを活用します。
結集された専門知識
船舶設計・運航、ソフトウェア開発、データサイエンスにおける35年以上のNAPAの専門知識を、パートナーやその他の海事関係者の知見と融合させます。
確かな技術力
流体力学、復原性、船体・構造設計、性能モニタリング、航路最適化、安全性データ分析にわたる、実績あるデジタル技術を提供します。
揺るぎない安定性と高い信頼性
事業の安定性により、開発とイノベーションへの継続的な投資を可能にし、信頼性の高い長期的なサポートを実現します。
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