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Tag: Fuel efficiency

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ClassNK ZETAのプラットフォームにNAPA Fleet Intelligenceモジュールを搭載-環境報告と性能モニタリングの効率化を実現

船主の効率化を求めるニーズに応え、規制遵守と性能モニタリングを単一のデータストリームで実現  【フィンランド・ヘルシンキ、2025年5月20日】  海運業界向けソフトウェアとデータサービスの世界的リーディングカンパニーであるNAPAは、一般財団法人日本海事協会(ClassNK)との長年の協業をさらに拡大し、ClassNK ZETAのプラットフォーム上で主要なNAPA Fleet Intelligenceモジュールの提供を開始しました。この連携により、規制に関わるパフォーマンスの監視とフリート運航の最適化に向けた、より効果的かつ効率的なデジタルソリューションが実現します。  クラウドベースのNAPA Fleet Intelligenceは、船舶の性能モニタリング、最適化、規制対応を支援するソリューションで、運航の効率性と安全性を向上させる見識を提供します。一方、ClassNK ZETA(Zero Emission Transition Accelerator)は、温室効果ガス(GHG)排出の管理と規制対応を目的としたプラットフォームです。今回の連携により、船主やオペレーターは、すでにClassNK ZETAに提出しているデータを活用し、性能評価や規制シミュレーションをより詳細に行えるようになりました。ユーザーアカウントを1つに集約し、多機能な単一プラットフォーム上で船舶データを効率的に管理できます。  このアップデートにより、船主は「単一データ、単一プラットフォーム」という利便性を享受できるようになります。船舶からの運航データは一度の共有で、規制対応とパフォーマンス分析の両方に利用され、報告業務の重複が解消されます。連携によるソリューションとしては、船隊データの一元管理、将来の規制対応シナリオのシミュレーション、KPIのモニタリングなどが挙げられ、これら全てが一度のログインで行えます。  また、ClassNK ZETAのプラットフォーム上からEU排出枠(EUA)の購入リクエストも可能となり、EU排出量取引制度(EU ETS)への対応も支援します。加えて、ClassNKとNAPAが共同開発したコンプライアンス対策最適化アルゴリズムを活用することで、FuelEU Maritimeにおけるペナルティの最小化も実現可能です。  さらに、将来の航海がFuelEU、EU ETS、CII(炭素強度指標)に与える影響についても、シミュレーションとモニタリングが可能です。これらの高精度なシミュレーションは、NAPAの高度な船舶性能モデル、気象ルーティング、航海最適化技術に基づいて構築されています。  NAPA StudiosのExecutive Vice Presidentである水谷直樹は、次のようにコメントしています: 「ClassNK ZETAの長期開発パートナーとして、NAPAはこれまで1年半にわたりClassNKとともにプラットフォーム開発に取り組んできました。ClassNKの高い規制に関する専門性と、NAPAの船舶性能モデリングおよび航海最適化の技術を融合し、業界の高まるデジタル化、効率化、透明性へのニーズに応える、シンプルで使いやすいプラットフォームを構築しました。これは、複雑化する規制環境を乗り越えようとする船主にとって、大きな前進と言えます。」  ClassNKのグリーントランスフォーメーションセンター長である内藤勝也氏は、次のように述べています: 「ClassNKは、お客様の規制対応と脱炭素化の課題を支援する、実用的かつ将来を見据えたツールの提供に取り組んでいます。NAPA Fleet Intelligenceとの連携により、ClassNK ZETAは次のステージへと進化しました。プラットフォームからシミュレーションと最適化ツールへ直接アクセスでき、データの二重管理を解消し、意思決定を迅速かつ効率的に行える環境を提供します。」  なお、noon report形式のデータを利用している船舶は、FuelEU Future Voyage Simulation、CII Simulator Future Voyage Simulation、Voyage Optimization、Fleet View、Voyage Overview、Charter Party、Performance Table、Technical PerformanceといったNAPA Fleet Intelligenceの各モジュールへClassNK ZETA上からアクセス可能です。航海報告形式のデータを送信している船舶については、F FuelEU Future Voyage Simulation、CII Simulator Future Voyage […]

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Kumiai Navigation、NAPA Fleet Intelligenceにより、フリートのパフォーマンス向上と法令遵守を強化

NAPAは、Kumiai Navigationと協力し、同社のLPG船とバルクキャリア19隻の包括的な船舶性能分析を提供し、脱炭素化目標を強化しました。 NAPA Fleet Intelligence をニーズに合わせてカスタマイズすることで、Kumiai Navigationはフリート パフォーマンスを正確に評価し、燃料消費と温室効果ガス排出量を報告するための体制を整えました。これにより、船舶性能についてのより深い理解を得ることができました。このデータは、その後、CII、EU-ETS、FuelEUの規制遵守のための指針となりました。  課題:フリートオペレーションの最適化と環境コンプライアンスへの対応  シンガポールを拠点とする船主であるKumiai Navigationは、日本を代表する独立系船主である、くみあい船舶株式会社の100%子会社であり、19隻のLPG船とバルクキャリアを含むフリートパフォーマンスを正しく理解し、最適化することを目指しました。急速に進化する海運業界において、環境に関する新たな規制に次々と直面する中で、情報収集、競争力、積極的な対応を維持するために、データに基づく分析結果は不可欠です。したがって、データは単に「あれば便利」なものではなく、戦略的な優位性を得るために「必要不可欠なもの」なのです。  2023年、国際海事機関による炭素強度指標(CII)の導入は、業界に対して船舶の効率向上を推進しました。高評価の船舶は、より良い運賃や金利、有利な融資条件、または保険料の引き下げなどの恩恵を受けることが期待されています。その結果、今日、エネルギー効率の高い船舶に対する需要が高まっています。  Kumiai Navigationは、フリートパフォーマンスを正確に理解し、ますます複雑化する規制に自信を持って対応するためにNAPA Fleet Intelligenceを採用することにしました。その主な目的は、 フリートの運航効率を高め、競争力を向上させ、顧客である傭船者にとって最適な選択肢となることでした。CIIは業界の規制強化の一側面に過ぎないと予想されるため、Kumiai Navigationは持続可能性に関する指標を規制報告に組み込むことを目指しました。データは、燃料消費、排出量、全体的な環境への影響に関する詳細な分析結果とパフォーマンスベンチマークを提供することで、規制遵守のために不可欠でした。  ソリューション:NAPA Fleet Intelligenceによるカスタマイズされたパフォーマンス分析  NAPA は、Kumiai Navigationのニーズに応えるため、NAPA Fleet Intelligence プラットフォームを提供しました。このプラットフォームは、19隻の船舶の履歴データとともに、noon reportから得られたデータを活用し、船舶のパフォーマンスサービスを強化するようにカスタマイズされました。  NAPA は、燃料の種類と消費パターンを分析するための強力なフレームワークを開発しました。このソリューションの目的は、過去のデータ傾向に基づいて予測分析を学習・生成し、Kumiai Navigationがより多くの情報に基づいた意思決定を行えるようにすることでした。また、データの標準化とフォーマットに関する課題にも取り組みましたが、これらも見事に解決されました。  NAPA Onboard Reporting Tool は、noon report用に船舶で利用されていたツールが、NAPA Fleet Intelligenceデジタル・プラットフォームと統合され、リアルタイムでパフォーマンス分析を提供し、継続的な改善に向けた意思決定の実施を支援しました。noon reportは、広帯域のインターネットを必要とせず、電子メールでクラウドに送信されました。NAPAの完全適応型ソリューションは、お客様固有のニーズに対応し、Kumiai Navigationのフリートパフォーマンス、持続可能性、競争力を強化しました。 Kumiai Navigationの担当者は次のように述べています:「NAPA の積極的なサポートと当社のニーズへの迅速な対応に非常に感謝しています。NAPA Fleet Intelligenceを通じて、持続可能性の指標を含む船舶の効率と状況に関するリアルタイムの情報にアクセスできるようになり、私たちのビジネスに大きな変化をもたらしました。この技術的優位性は、当社の日常業務を支援するだけでなく、海運業界における当社の競争力を大幅に強化するものです。」 結果:フリートパフォーマンスと規制遵守の強化  Kumiai Navigationは、NAPA Fleet Intelligenceのperformance monitoring全てのモジュールを導入し、フリートパフォーマンスを最適化するために必要な分析結果を提供しました。導入されたモジュールは、Fleet View, Voyage Overview, […]

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排出削減は海運業における最重要テーマ

海事ソフトウェア会社のNAPAは、船舶の排出量削減に役立つ設計、安全、運航ソリューションを開発しています。同社が直面している持続可能性に関する重要な課題のひとつは、NAPAのソリューションの使用によって削減できた排出量を測定する方法と、その調査結果をいかに効果的に伝えるかということです。 ユニバーシティカレッジロンドンと海事コンサルタント会社UMASが実施した研究によると、港湾の混雑と船舶の待機時間の長さが海運排出量の主な要因であることが浮き彫りになりました。この研究によると、船種にもよりますが、混雑と待機時間を最適化することで、航海による排出量を最大25%削減できる可能性があります。 NAPAのソリューションが解決を目指すのは、まさにこうした課題です。1989年にフィンランドで設立されたNAPAは、貨物船と旅客船の設計および運航効率のためのソフトウェアとデータサービスを提供しています。NAPAの設計、安全、船舶管理ソリューションは、航路最適化、リスク分析、排出削減、環境規制対応などの分野で顧客をサポートしています。 「排出量削減は、今日の海運業界においてサステナビリティは最も重要なテーマです。環境への配慮は業界の在り方を根本から変えており、顧客からのサステナビリティ要求も高まっています」と、NAPA Vice President Operational Excellence担当のJuhana Salminenは話します。 NAPA の顧客には造船会社、船主、運航会社、船舶設計会社、船級協会、大学、研究機関などが含まれており、ヨーロッパ、アジア、アメリカ大陸に10拠点を構え、グローバルで210名の従業員を擁しています。 「バリューチェーンの外で回避された排出量」をどう測定するか NAPA自身のサステナビリティへの取り組みはどうでしょうか?NAPAはすでに直接排出量と購入電力による排出量を算定しており、今後はサステナビリティレポートの発行も計画しています。NAPAにはサステナビリティ専門部署はありませんが、これらの取り組みを監督する専門家を任命しています。 Salminenは、責任に関する重要な課題として、「企業のバリューチェーンの外で削減された排出量」をどう測定し、報告するのか?という点を挙げています。 例えば、このような疑問に答えるため、Salminenと彼の同僚達は明確な指針と支援を必要としています:新造船のトンマイルあたりのエネルギー消費削減のうち、NAPAのソリューションに起因するものはどの程度でしょうか?NAPAの航路最適化ソリューションがなければ、船舶の航路と速度プロファイルはどうなっていたのでしょうか? 「私たちは、私たちのソリューションが環境や社会に与える影響を定量化したいと考えています。それを測定し、検証するのは難しいことです。」とSalminenは言います。 国連グローバルコンパクトが透明性と他業界との連携を強化 サステナビリティへの取り組みの一環として、NAPAは2014年に国連グローバルコンパクトに参加しました。NAPAの顧客の多くは、報告義務を負う世界的大企業であるため、自社の事業が環境に与える影響について関心を寄せています。 「国連グローバルコンパクトのアーカイブにある最新の報告書を参照すれば、容易に回答できます。」とSalminenは話します。ESG基準で概要が説明されているように、業務の透明性は、優れたガバナンスの重要な要素です。 NAPAは、中小企業にサステナビリティな経営支援を提供する国連グローバルコンパクトフィンランドの中小企業責任グループにも参加しています。Salminenによると、国連グローバルコンパクトの主な利点のひとつは、業界横断的な相互支援と学習であり、それにより企業はより幅広い視点からサステナビリティな課題に取り組むことができるようになります。 「国連グローバルコンパクトを通じて、私は他社の排出量計算ツールや報告方法について多くを学びました。まるで異種作物間の受粉のようです。」とSalminenは説明します。 排出削減目標が業界の将来の方向性を決める 今後も海事規制や要件により、業界関係者は引き続き対応に追われるでしょう。 国際海事機関(IMO)は野心的な排出削減目標を設定し、2050年までに国際海運がネットゼロを達成することを目指しています。EUの規制もIMOの基準と密接に連携しています。2024年1月以降、欧州連合(EU)の排出量取引制度(EU ETS)は大型船からの排出料を義務付け、海運業界における報告義務はますます厳しくなっています。 このため業界関係者は多忙を極めていますが、Salminenは、欧州のグリーントランジションが海事部門に新たなチャンスをもたらすと見ています。 「グリーントランジションは、新しい船舶、技術革新、テクノロジーを旧来のものに置き換えることを要求しています。グリーンファイナンスは、投資家のポートフォリオに占める環境的に持続可能な事業活動の割合を高める必要があるため、持続可能な投資のインセンティブとなります。」と結論づけました。   この記事は、NAPA, Vice President, Operational Excellence担当,  Juhana Salminenへのインタビューに基づいています。本記事は、国連グローバルコンパクトフィンランドがフィンランド語で発表したものです。

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FuelEU Maritime遵守のためAhti Poolと提携

. ヘルシンキ・フィンランド:2025年1月9日-NAPA Ltd. (以下「NAPA」)は、本日FuelEU Maritimeのプールサービスの先駆者であり、250隻以上の船舶を管理下に置いているAhti Climate(以下「Ahti」)と覚書(MoU)を締結しました。この提携により、NAPA Fleet Intelligenceをお使いのお客様はFuelEU Maritimeを遵守するAhti Poolにアクセスできるようになります。  本覚書に基づき、NAPAのデジタルソリューションはAhti Poolの積極的なプール管理サービスにより強化され、NAPA Fleet Intelligenceのプラットホーム上で直接プールバランスにアクセスできるようになります。2024年秋に提供を開始したこのモジュールは、一般財団法人日本海事協会(ClassNK)と共同で行った、1,500隻の船舶を対象としたパイロットプロジェクトの成功を受けてのものです。このモジュールは既にコンプライアンスプロセスの効率化において、その有用性を証明しています。Ahti との提携により、NAPAの顧客は迅速かつ円滑にコンプライアンスを遵守できるようになるだけでなく、FuelEUの運用及び管理コストを削減することが可能になります。  NAPA Shipping Solutions, Product Manager, Ossi Mettälä   「NAPAは 海運業界の脱炭素化を支援する革新的かつ効率的なソリューションの提供に尽力しています。このAhti との提携により、FuelEU Maritime規制を満たすための効率的なコンプライアンスソリューションをお客様に提供するという、当社の取り組みが強化されます。このソリューションは、大手船舶所有者や船舶管理会社から信頼を得ています。」  Ahti Climate CEO,  Risto Kariranta氏  「NAPAをパートナーとして迎えることができ、大変嬉しく思います。まさにNAPAのように、Ahti Poolはよりスマートで安全かつ持続可能な海運の世界を目指して取り組んでいます。この覚書により、NAPA Fleet Intelligenceを利用する1,000隻以上の船舶が、FuelEU Maritimeの義務を迅速かつ費用対効果の高い方法で達成することが可能になります。」  2024年11月、AhtiとNAPAは船主や傭船者に対する規制の影響を明らかにし、最も効果的なコンプライアンス、燃料、運用技術に関する専門家の分析を提供するFuelEU Maritimeのウェビナーを収録しました。    Ahti Climateについて  Ahtiは、環境に配慮した海運への移行を現実的なものにするという使命を担っています。2022年の発売以来、Ahtiが開発した、船舶の排出ガスへの遵守をよりコスト面で効率的に行うためのツールは、何万トンもの二酸化酸素排出量を削減することになるでしょう。Ahtiの設立者であるRisto-Juhani Kariranta氏はマスターマリナーで、船舶工学の修士号を取得しています。Ahti設立以前はNAPA Shipping Solution事業部でDirectorを務め、その後はフィンランド・エスポーに本拠を置くエネルギー企業のNesteでShipping Performance Manager を務めていました。  Ahtiに関する詳細は、ウェブサイトまたはLinkedInをご覧ください。  NAPAについて NAPAは、世界の海運業界向けにソフトウェアおよびデジタルサービスを提供するリーディングプロバイダーです。データサイエンスを活用し、安全性の向上、持続可能性の促進、そして未来に適応した海運の実現を支援しています。1989年に船舶設計のスマート・ソリューションを提供する企業として設立され、現在では造船業界の世界的な基準として認知されており、新造船の90%以上がNAPAの顧客によって建造されています。 今日、NAPAの専門知識は船舶のライフサイクル全体にわたり、建造から航海中の安全性や効率性までをカバーしています。世界で3,000隻以上の商船が、NAPAの安全性および効率性に関わるソリューションを採用しています。 フィンランドに本社を置くNAPAは、200名のエキスパートを擁し、日本、韓国、中国、シンガポール、米国、ドイツ、ギリシャ、ルーマニア、インドに拠点を持つグローバル企業として活動しています。  詳しくはhttps://www.napa.fi/ja/をご参照ください。 

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ローターセイルの可能性を引き出す:NAPAとANEMOI社の提携

NAPAとANEMOI社によりもたらされる、高度な相乗効果の鍵となる考えを取り上げた上記の動画では、両社の協力関係が様々な航路や状況において、ローターセイルの潜在能力を最大限に引き出している様子が紹介されています。NAPAの業界をけん引するウェザー・ルーティングと性能最適化の専門知識を、ANEMOI社の最先端のローターセイル技術を組み合わせることで、両社は風力推進により燃料消費と排出量を大幅に削減する未来を形作っています。 NAPAとANEMOI社による、ローターセイルの潜在能力の最大化 NAPAのウェザー・ルーティング・ソリューションは他社にはできないものであり、風力アシスト船に合わせて最適化された航路を提供するために、数十年もの経験を活かしています。同社の最先端のVoyage Optimization API に、ANEMOI社の先進的なローターセイル技術を統合することにより、NAPAは風向きや船舶性能、運航上の制約を考慮した正確な提言を行うことを保証します。 ANEMOI社のローターセイルは、レールや折り畳み機能などの革新的な展開システムを備えた設計となっており、唯一無二の柔軟性と適応性を備えているため、幅広い種類の船舶や運航計画に適しています。この強力な組み合わせにより、海運会社はローターセイルのメリットを最大限に享受し、リスクを最小限に抑えつつ、大幅な燃料節減と排出量削減を実現することができます。NAPAとANEMOI社を併用することで、運航者は風力推進を最も効率的かつ効果的な方法で活用することができます。 風力アシスト船のVoyage Optimizationと高度なモデリングの力 NAPAの海事イノベーションにおけるリーダーシップは、数十年にわたる専門知識と持続可能なソリューションの推進に対する揺るぎない信念の上に築かれています。NAPAは、リアルタイムの気象分析と航路最適化を活用することで、船舶が風力を最大限に利用することを可能にし、燃料消費と排出量を大幅に削減しています。 流体力学計算やビッグデータ、3次元船体設計において35年にも及ぶ類まれな経験を以て、NAPAは他社では提供できない見識を提供します。 この専門知識と正確なモデリング能力を組み合わせることで、風力アシスト船にとって最適な性能を確保します。 シミュレーションでの見解:ローターセイルの効率性の解明 NAPAとANEMOI社の提携の一環として、両社は5本のANEMOI社製のローターセイル(5x35m)を搭載した、載貨重量40万トンのVLOC (大型鉱石運搬船)による航海シミュレーションを実施しました。ブラジルのトゥバランからマレーシアのマンジュンまで34日かけて航行し、NAPAの先進的なVoyage Optimizationとローターセイルの組み合わせによる多大なメリットを実証しました。 これらのプロジェクトは、技術的な専門知識と運航効率を組み合わせることで、NAPAとANEMOI社の提携による独自の価値提案を確固たるものにしています。ANEMOI社の5本のローターセイルを導入したことにより、最短航路での11% の燃料消費削減 に直接貢献しました。NAPA Voyage Optimization APIにより最適化すると、この影響は増大し、基準値と比較して全体で25%の燃料消費削減とコスト節減 に繋がりました。 重要なポイント 最適なウェザー・ルーティング 風力推進船の大幅な燃料費削減を実現 データ主導の船舶設計 ビジネスモデルと技術検証のための重要なステップ 船舶の技術的及び造船学的側面への理解 船舶の運航最適化と競争力への鍵 NAPAとANEMOI社は、風力アシスト船の可能性の限界を押し広げようとしています。この協力関係は、世界中の海運会社の収益性と持続可能性を高める現実的なソリューションを提供することを目的としています。 デモの予約を希望する方はこちら:

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ウェビナー動画:FuelEUに関する疑問点

新しいFuelEU Maritime 規制の複雑な内容について、理解できていますか?この規制は 、海運業界を脱炭素化へと導くことを目的としていますが、実際のコンプライアンスと今後の課題については多くの疑問点が残されています。  ウェビナーの内容について ウェビナーでは、FuelEU Maritimeの重要な点について掘り下げ、規制が船主や傭船者、その他の利害関係者に与える影響について明らかにしています。また、コンプライアンス、燃料選択、運航課題について未解決の疑問に対処するための専門家の分析や現実的な戦略も提示しています。  スピーカー: Ossi Mettala: Product Manager, NAPA Shipping Solutions Risto Kariranta: CEO, Ahti Climate オンデマンドのウェビナーで更に詳しく見る Fuel Maritimeに関するウェビナーの視聴を希望する方は、以下のフォームをご記入ください: NAPA のFuelEU Compliance Moduleとは? FuelEUを遵守するための複雑なプロセスを簡素化するデジタルツールです。お客様の船舶の排出ガスに関する正確なリアルタイムのデータを提供し、先を見越した意思決定を可能にさせ、最適化されたコンプライアンス戦略を通じて罰則を回避する手助けをします。今すぐNAPA FuelEU Compliance Module をご体験ください!

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NAPAと古野電気:フルノPlanning Station 「型式:PS-100」に NAPA Voyage Optimizationを導入し、海上業務をデジタル化

  2016年から長年にわたる関係を築いてきたNAPAと古野電気株式会社(以下、 “古野電気” )は、海上業務の進歩を目指し、継続的に協力してきました。この長い協力関係は、今、新たな高みへと至り、船舶会社が航路を最適化し、船舶の性能を向上させる方法を大きく変えつつあります。最新のNAPA Voyage OptimizationのソフトウェアをフルノPlanning Station PS-100に導入することにより、両社の提携は海運業界における効率性、安全性、持続可能性の新たな基準を構築しています。 NAPAの海運向け最新デジタルソリューションで、未来を導く NAPAの35年にわたる海事データ分析とデジタルソリューションの専門知識を、古野電気の先進的な船用電子機器の実績を組み合わせることで、この連携は、船舶会社に唯一無二の航海計画と最適化機能を提供します。 Planning Station PS-100は、燃料消費量と CO₂ 排出量を最小化するため、気象条件や潮流、船舶ごとの性能等の要素を考慮したリアルタイムでの航路最適化機能を新たに搭載しています。 気象情報の更新、AISターゲットの追跡、リアルタイムデータを含む重要な航海情報を集約することで、この統合ソリューションは船員がより情報に基づいた意思決定を行うことを可能にし、安全性と運航効率の両方を大幅に改善します。 船舶運航者へ具体的な価値を生み出す この協力関係は、海事部門全体に恩恵を与えています。船舶運航者は、燃料コストと排出量を削減し、安全性を高める合理化されたデータ主導の航海計画にアクセスできます。また、航海手続きのデジタル化は、環境および安全規制へのコンプライアンスを簡略化し、持続可能な海運への世界的な取り組みに貢献します。 更に、従来の方法からこの統合デジタルシステムへの移行は、生産性と業務の信頼性を高め、より連携の取れた、効率的な海事の未来へと道を開くことになります。 持続可能で革新的な未来への取り組み NAPAと古野電気の提携は、海運業界におけるデジタルトランスフォーメーションを推進するという両社のビジョンが一致していることの証です。それぞれの専門知識を活用することで、両社は効率性、安全性、持続可能性の新しい基準を築き、船主や船舶運航者が環境への責任や優れた運航を優先する未来を切り開くことを可能にします。 NAPA、古野電気ともに、個々の船舶性能を改善させるだけでなく、より持続可能で先進的な海運業界の実現にも貢献しています。 本件に関するお問い合わせ先:

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Norsepower社とNAPAの提携により、高度な性能解析でローターセイルの効率性が向上

NAPAの風力補助推進システム(WAPS)への取り組みは、2015年にNorsepower社と提携して最初の評価プロジェクトを実施した時まで遡ります。それ以降、私たちは風力推進技術の限界に挑み続け、絶えず技術の革新と改良を行い、ソリューションを提供してきました。船舶設計と性能最適化ソリューションの提供において35年以上の実績を持つNAPAは、海運業界が風力補助船の潜在能力を最大限に活用するための支援を行う、リーダー的存在であり続けています。 2022年、NAPA・Norsepower社・住友重機械マリンエンジニアリング (SHI-ME)は、様々な海況や気象条件下で最高の効率を発揮できるよう、ローターセイルを最適化するという共通の目標を掲げ、海運業界の発展に向けて力を合わせています。この提携により、NAPA Voyage Optimizationと船舶性能最適化ツールが Norsepower Rotor Sails™ 技術と統合され、船主の持続可能性への取り組みを支援する、包括的なソリューションが提供されています。 横力と船の動きに関する高度な解析による、ローターセイルの性能向上 しかし私たちはそこで止まりませんでした!この提携による最近のフェーズ2の結果では、より幅広い船舶の反応と気象条件に関するデータを組み込むことで、Norsepower Rotor Sails™ を搭載した船舶の運航性能が大幅に改善されました。これには横方向の力と船の動きに関する高度な解析を伴いますが、それは風、波、潮流などの動的条件における船舶設計の最適化と性能の向上に非常に重要なものです。 このプロジェクトの成功は、海事部門において脱炭素化を加速させるデジタル風力推進の可能性を明らかにし、規制遵守と運航性能の向上の両方を実現することを示しています。 データ駆動型のウェザールーティングにより、更なる風力の効率化 天候パターンを分析し、リアルタイムで航路を最適化することにより、NAPAは船舶が風力をより効率的に活用し、大幅に燃料消費量と排出量を削減できるようにします。NAPAの高いモデリング精度とウェザールーティングにより実現されるこの正確な最適化は、環境への影響を最小化しつつ、大幅なコスト節減をもたらします。NAPAの3D船体設計、ビッグデータ、流体力学計算における35年の経験を活かし、私たちは船舶運航者に風力補助船の効率性を高めるための比類なき知識を提供します。 将来を見据えて:性能精度の向上による、ローターセイルの性能向上 有数な風力推進技術のプロバイダーのひとつであるNorsepower社との提携により、NAPAはローターセイルに特化したソリューションを提供し、高度なウェザールーティングと性能分析を通じて、その効率性を最大限に高めることを可能にしています。NAPAが風、帆、船体性能間の複雑な相互作用をモデル化できることは、大きな強みです。 次の段階では、Norsepower Rotor Sails™ を搭載した船舶の実際のデータを分析し、シミュレーション結果と比較する予定です。これにより、性能モデルの正確性に更に正しい知見をもたらし、風力補助船向けのウェザールーティングソリューションの一流プロバイダーとしてのNAPAのリーダーシップは、さらに強まるでしょう。 本件に関するお問い合わせ先:

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デジタル化と脱炭素化を推進:韓国海事業界向けNAPAの先進ソリューション

2000年代初頭に韓国市場に参入して以来、NAPAは造船会社や海運会社と永続的なパートナーシップを築き、当初から船舶設計の先駆的な取組みに注力してきました。今日、フィンランドに本社を置くソフトウェアとデータサービスのグローバルリーダーとして、NAPAは35年以上の専門知識を韓国に提供し、船舶の設計と運航の両面で成功をもたらすエンドツーエンドのデジタルソリューションを提供しています。 世界有数の海運ハブである韓国は、革新、規制遵守、代替燃料への適応、持続可能性のバランスを取るという重要な課題に直面しています。NAPAのソリューションは、海運のデジタル化と脱炭素化を推進することで、このニーズに応えるよう設計されています。この2つは、世界規模で競争力を維持しようとする韓国企業にとって優先事項です。 韓国の海事業界が直面する主な課題 脱炭素化と環境規制: 排出削減目標の厳格化(FuelEU、EU ETS、CIIなど)により、韓国の海運会社は脱炭素化へのプレッシャーに直面しています。これらの目標を達成するためには、新技術、代替燃料、エネルギー効率の高い運航を採用する必要がありますが、これらの導入には費用と複雑さが伴います。 デジタル化とテクノロジーの統合: 世界的にデジタルトランスフォーメーションが加速する中、韓国の海運業界は効率性と安全性を向上させるため、船隊管理、データ分析、予知保全などのデジタルツールを統合する必要があります。しかし、デジタルソリューションを大規模に採用するには、サイバーセキュリティの確保と初期投資の管理が必要となります。 燃料費の高騰: 燃料費は運航経費の大部分を占め、価格の変動は輸送費を圧迫します。運航の効率化、航海の最適化、場合によっては代替燃料へのシフトなどを通じて燃料消費量を削減する方法を見つけることは、コスト管理にとって極めて重要です。 造船市場競争: 韓国は世界最大の造船国のひとつです。競争力を維持するために、韓国の造船会社は、高効率で環境に配慮した船舶の需要に応えるために、デジタルツインを含む先進的な設計手法を採用し、革新しなければなりません。 代替燃料への適応: LNG、水素、アンモニアなどの低炭素またはゼロカーボン燃料への移行は、技術的・経済的な課題をもたらします。必要なインフラを整備し、既存の船舶を改造し、新しい燃料を確実に利用できるようにすることは、より持続可能な未来への大きなハードルとなっています。   NAPAのソリューションが韓国海事業界のニーズにどう対応するか:船舶の設計から運航まで     韓国の造船メーカーが競争力を維持できるようサポートするため、NAPAは数十年にわたり、HD現代重工業、Hanwha Ocean、サムスン重工業、Korean Registerなど、韓国の大手海事企業の信頼できるパートナーとなっています。あらゆる種類の浮体構造物の設計と解析のための最先端ソリューションを提供することにより、NAPAは最初のコンセプト設計からあらゆる段階で設計者のニーズに応えています。 NAPA Fleet Intelligence・プラットフォームは、安全で効率的な航海のための船舶性能モニタリングと最適化ソリューションを提供します。最新の海事規制(FuelEU、EU ETS、CII)に対応しながら、大幅な燃料節減を可能にし、船舶の効率的で持続可能な運航を支援します。一方、NAPA Voyage Optimizationは、排出量を最小限に抑え、コストを節約し、安全を優先する天候ルーティングサービスを提供します。さらに、NAPAの風力推進システムに特化したソリューションは、韓国の環境保全技術重視の姿勢に合致し、船上での持続可能な推進システムの効率と安全性を最大化します。 規制が厳しくなるにつれ、正確でタイムリーな情報を当局に提供することは、船員、船主、運航会社、管理者にとって非常に重要です。NAPA Logbookは、自動入力されるログエントリー、簡単な記録管理と迅速な報告、法令遵守、基準チェックリストなどにより、この負担を軽減します。 今年の NAPA Studiosの立ち上げは、先進的な韓国市場に特にふさわしいものです。NAPA Studiosにより、韓国企業の具体的な要件に合わせたカスタムデジタルソリューションを可能にする柔軟なプラットフォームを提供することで、日進月歩の業界において競争力を維持することができます。 持続可能な未来のためにNAPAとパートナーシップを:今日から海上業務を強化します 韓国の海事産業がより持続可能でデジタルな未来に向かって進む中、NAPAは献身的なパートナーとしてここにいます。NAPAのソリューションがどのようにお客様の業務を強化し、ビジネスを向上させることができるのか、この航海にぜひご参加ください。

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NAPA、ClassNKと1500隻への試験的導入の成功後、FuelEU compliance toolをリリース

FuelEUモジュールは、船舶から陸上、検証機関までのデータ管理と報告を合理化し、排出削減への積極的なアプローチを可能にするコンプライアンス・プラットフォームを船主や運航者に提供します。 ヘルシンキ・フィンランド: 2024年8月28日-世界的な海運業界向けソフトウェア・データサービスプロバイダーであるNAPA Ltd. (以下「NAPA」)は、FuelEUモジュールのリリースを発表しました。この新機能は、リアルタイムで予想される罰則を評価し、自社船の様々なコンプライアンス・シナリオをシュミレートすることにより、船主や管理者がEUで施行予定であるFuelEU Maritime規則を遵守できるように設計されています。 FuelEUモジュールにより、船主やオペレーターが新しい規制が自分たちのオペレーションに与えるを理解するのに役立つことが実証されました。このツールは、一般財団法人日本海事協会(以下「ClassNK」)のZETAプラットフォームを通じて約1,500隻の船舶に適用されており、組織は積極的に二酸化炭素排出量を削減し、規制要件を満たすことができます。 NAPA FuelEUモジュールは、翌年からのCO2排出量の蓄積、預入、借入などの色々な解決策を評価するため、EU MRVとnoon reportデータ、およびNAPAの一連の船舶性能分析とシミュレーション・ツールを使用して、さまざまなコンプライアンス・シナリオをシミュレーションし、予想されるペナルティをリアルタイムでチェックするのに役立ちます。これは、船隊の燃料炭素強度にプラスの影響を与え、コンプライアンスを確保するために、船主やオペレーターが運航上の変更を決定するのに役立つ新たな気づきをもたらします。 また、NAPAのFuelEUモジュールは、あらゆる海運セグメントにおいて、船舶から陸上、検証機関までのデータ収集・管理を合理化し、義務報告を容易にします。FuelEU Maritime規制は2025年1月1日から施行され、EUまたは欧州経済地域(EEA)で取引される5,000GT以上の船舶に適用されます。再生可能燃料や低炭素燃料の利用を促進するため、船舶が航行中に使用するエネルギーの温室効果ガス排出量(GHG)原単位についての要件も設けられる予定です。 FuelEUモジュールはNAPAが開発し、規制と報告要件に関する見識はClassNKが提供しました。次の段階として、NAPAは追加機能を開発する予定であり、これには罰則・コスト・排出量の観点から、過去及び将来の航海における燃料変更の影響をシュミレーションすることも含まれます。 NAPA Shipping Solutions, Product Manager, Ossi Mettäläは次のように述べています:「このモジュールの開発は、まさにコラボレーションの力を証明するものです。ClassNKの規制に関する専門知識に加え、私たちの先進的なデジタル機能とデータインサイトが融合することで、顧客を海運のエネルギー転換期を切り拓く最前線に据えることができます」 ClassNK グリーントランスフォーメーションセンター長 内藤 勝也氏は次のように加えます:「 NAPAのデジタル技術と海事に関する専門知識は、私たちのビジョンを実現するために不可欠なものです。私たちは規制とコンプライアンスのギャップを縮めたいと考えており、データ管理、報告、オペレーションの最適化を簡略化するこの新しいツールによって、排出削減行動の驚くべき可能性を見出しています。」   編集者の方々へ NAPAについて NAPA は、世界の海運業界向けにソフトウェアとデジタルサービスを提供するリーディングカンパニーであり、データサイエンスを活用することで、より安全で持続可能な、将来を見据えた海運業を実現しています。 船舶設計のためのスマート・ソリューションを提供するため1989年に設立されたNAPAは、現在では造船における世界的な業界標準となっており、新造船の90%以上がNAPAの顧客によって建造されています。今日、同社の専門知識は、造船所から海上での運航の安全性と効率性までと、船舶のライフサイクル全体に及んでいます。3,000隻以上の船が、海上での安全に対する積極的なアプローチや、クラウドベースのパフォーマンス・モニタリングによる新たな業務効率を引き出す見通しの提供、航海中排出される温室効果ガスを削減する航路最適化ソリューションを可能にするデジタル船舶安定システムを含む、NAPAの安全性と効率性の高いソリューションで世界中を航行しています。 フィンランドに本社を置くNAPAは、船舶工学、船舶の運用、デジタルサービスの専門知識を兼ね備えた200名のエキスパートを擁しています。日本をはじめ、韓国、中国、シンガポール、米国、ドイツ、ギリシャ、ルーマニア、インドで事業を展開し、グローバルに活動しています。 詳しくはhttps://www.napa.fi/ja/をご参照ください。 ClassNKについて ⼀般財団法⼈⽇本海事協会(ClassNK)は、1899 年に設⽴された船級協会で、第三者認証を通じて安全と環境保全に貢献することを使命とする。独⾃規則及び約100 か国の旗国政府を代⾏しての国際条約に基づく船舶・海洋構造物の検査・証明、ISO等に基づくマネジメントシステム認証など、多様な技術サービスを展開。ClassNKは、「ClassNK Digital Grand Design 2030」のコンセプトに基づき、デジタル時代における船舶の安全性評価のあり方を探るプロジェクトに参画しています。 詳しくはhttps://www.classnk.com ご参照ください。   本件に関するお問い合わせ先:

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