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旅客船向け次世代復原性ソリューション「NAPA Stability」を発表

今回、NAPAが新しく発表した「NAPA Stability」は、復原性と安全性をリアルタイムで監視・共有するためのマルチユーザー環境を構築し、船陸側のデータ共有が可能になりました。

※ソリューションとは、解答、解決などの意味を持つ英単語で、 IT業界では顧客の抱える問題・課題を解決したり、要望・要求を満たすことができる製品やサービス、あるいはそれらの組み合わせのことをこのように呼びます。

 

フィンランド、ヘルシンキ、2021年9月27日―海事ソフトウェア、サービス、およびデータ分析の大手プロバイダーであるNAPAは、海事業界で最も先進的な復原性ソリューションであるNAPA Stabilityを発表しました。この新しい復原性ソリューションは、NAPAローディングコンピューター(積荷計算機)に代わるものとなると考えています。NAPA Fleet Intelligence(クラウドベースのプラットフォーム)に本ソリューションを追加することで船陸間の透明性を高め、船舶の復原性と積載管理を向上させます。

NAPA Stability main view for stability monitoring
NAPA Stability main view

NAPA Fleet Intelligence cloud-based platform enables real-time data-sharing between ship and shore
NAPA Fleet Intelligence stability monitoring

NAPA Stabilityは船主および運航者向けの非常にユニークなソリューションで、NAPAの高精度な3次元計算や船舶工学に基づき、流体静力学、非損傷時復原性、損傷時復原性、および縦強度等、幅広い計算に対応しています。

NAPA Stabilityは船級協会が旅客船のローディングコンピューターに設定した要件を満たし、最も厳しい規制(IACS UR L5タイプ4準拠し安全に帰港する)も満たしています。このソリューションは厳格なテストを経て、250人以上のユーザーインタビューから得られたフィードバックを元に開発されました。このソリューションは、フェリーおよびRo / Paxセクターへの展開に向けに、今後さらに改良される予定です。

NAPA Stabilityは、ユーザーインターフェースを大幅に改善し、積荷条件計画、タンクモニタリング、ドラフト調査などのプロセスを容易にします。また、クラウドベースのモニタリングシステムであるNAPA Fleet Intelligenceと統合することにより、FOC(Fleet Operations Center)やERS(Emergency Response Services)などの陸側の関係者がリアルタイムで復原性データを管理できるようになります。

また、NAPA Fleet Intelligenceによるクラウド対応により、船舶の復原性に関するデータは船陸問わず、どこでも利用できるようになり、万が一の緊急時には関係者にすぐ連絡出来るようになりました。また、時間、位置、気象データなど、重要でありながら見過ごされがちなライブデータセットも、提案される意思決定レスポンスに組み込まれています。これにより、ユーザーは船を退船するタイミングや、そもそも退船するかどうかなど、重要な決定を下すための情報を得ることができます。

NAPA Safety Solutions 副社長 Esa Henttinen 「NAPAでは、業界で最も性能の高いデータ駆動型ソリューションを提供し、我々がその最前線にいることに誇りを持っています。 NAPA Stabilityは、船舶の復原性をスピーディに、かつ精度を向上させたい、という必要性から生まれました。私たちは、ユーザーの進化する要求に迅速に対応することで、この製品の発売を通じて再びイノベーションの最前線に立つことができると信じております。また、私はチームを非常に誇りに思っており、このソリューションが市場に導入され、旅客船の安定性の基準を高める日がとても待ち遠しいです。」

NAPA Safety Solution シニアプロダクトマネージャー Jussi Siltanen 「NAPA Fleet Intelligenceが提供するNAPA Stability、及びそのモニタリング機能は、insight及び船陸間の透明性をより一層向上させ、船の復原性に革命をもたらします。 NAPA Stabilityは、より高い精度と迅速な意思決定をサポートすることで、差し迫ったリスクを低減する可能性を秘めています。同時に、過去の事故から収集されたデータの質と量を向上させることで、船主やオペレーターは復原性との付き合い方を改善し、潜在的な事故についてより良い洞察を得ることができます。これは海上安全への新時代の幕開けと考えています。 」

 

NAPAについて

船舶の設計と運航の両分野において、30年の経験と実績を持つITソフトウェアプロバイダー。本社はフィンランドにあり、ヨーロッパ・アジア・アメリカに拠点をもつグローバル企業で、社員数は約190名。NAPAのソフトウェアは現在、全世界で420以上の機関に採用、3,000隻以上の船に搭載されており、海事産業におけるソフトウェア、サービス、データ解析のグローバルリーダーへと成長を続けています。

同社グループの詳細につきましては、同社ウェブサイトを参照願います。
https://www.napa.fi/ja

 

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