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May 28, 2026

船舶のエネルギー効率を最適化ウィーテックとNAPA、都内で会見

日本・東京 — 2026年5月26日
海事プレス(ニュース ー 造船・舶用)において、5月26日に東京・駐日フィンランド大使館にて行われた、WE Tech SolutionsNAPAよる会見の記事が掲載されました。本会見では、軸発電機や蓄電池を組み合わせた船舶のエネルギー効率最適化ソリューションが紹介されています。ぜひご覧ください。

 軸発電システムを中心とした船舶向けのエネルギー効率化ソリューションを手掛けるフィンランドのウィーテックソリューションズ(WE Tech Solutions)と、船舶の設計・運航支援システムを手掛けるナパ(NAPA)の幹部が26日、都内のフィンランド大使館で会見した。ウィーテックは軸発電機や蓄電池、自社開発の電気系ドライブ、配電盤などを組み合わせ、船舶のエネルギー効率を最適化するソリューションを提供している。ナパは第三者としてウィーテックのソリューションの実際の省エネ効果を検証している。
 会見はフィンランドのWe Tech Solutions Oyのヘンリ・キンヌネンCEO(最高経営責任者)、日本法人のWE Tech Solutions KKのオステン・リンデル社長、ナパの水谷直樹エグゼクティブ・バイスプレジデント(EVP)が出席した。会見後には海事関係者を招きセミナーも開催した。会見での発言内容は次のとおり。

<キンヌネンCEO>
 ▼2010年に創業し、日本では2023年2月に三井物産の出資を得て、昨年には日本法人を設立した。世界で300隻以上の導入実績があり、うち日本の船主、または造船所関連の実績は40隻以上ある。レトロフィットの実績も20隻以上となっている。
 ▼さまざまな角度からノウハウを反映させた統合型のソリューションを提供している。ノウハウにはエネルギーの貯蔵、陸上電源の接続、軸発電、可変速ドライブ、電力推進などが含まれる。
 ▼この分野におけるパイオニアだと自負している。軸発電から始まり300隻以上の導入実績を達成できた。新造船とレトロフィットの両方に対応していること、エンドツーエンドでライフサイクル全体のサービスが可能であることを強調したい。小さなパイオニアから歩み始め、現在はグローバル企業として展開している。

<リンデル社長>
 ▼日本の拠点を神戸に置き、セールスやアフターサービスのサポートを行っている。ウィーテックは3つの事業領域に注力している。1つが軸発電機ソリューション、2つ目が電動化ソリューション、3つ目が現在拡大しているレトロフィットのソリューションだ。
 ▼日本市場に重点を置いている理由は、まず当局のさまざまな規制圧力が強まる中で、船主がそれに対応するため、リスクを最小限に抑えた、要件に合ったソリューションを求めているということ。また、日本政府が海洋分野への投資を進めていること。そして、レトロフィットで船舶の寿命を延ばしていくことに船主の焦点が置かれていることなどが理由だ。
 ▼日本の船主の皆さまの戦略と、当社が提供できるサポートは合致している。脱炭素化や運航効率向上、次世代海洋技術への投資に、われわれはソリューションを提供できる。アフラマックスタンカーや自動車運搬船、LNG運搬船などで、燃料の大幅な削減効果を見込めることが確認されている。
 ▼レトロフィットでは3Dスキャンによる船内調査から始まり、データ処理、フィージビリティスタディー、概念・詳細設計からプロジェクト実行までのソリューションを提供可能だ。

<水谷EVP>
 ▼ナパはフィンランドの会社という縁でセミナーを共催させていただくことになった。ナパはデータを用いて省エネの技術を検証していくサービスを提供している。ウィーテックのシャフトジェネレーター(軸発電機)の技術がどれくらいの効果があるのかを第三者として確認する役割も手掛けている。
 ▼ナパは1989年に設立され、ヘルシンキに本社がある海事分野のソフトウェア会社だ。グローバルで230人の社員を擁し、船舶の設計システムと船舶の運航支援システムや、データサービスを手掛けている。船舶の上流設計システムではディファクトスタンダードとなっており、現在世界の9割ぐらいの新造船で造船や設計会社に使われている。運航支援のシステムでは、ローディングコンピューターと呼ばれるシステムや、燃費を改善する支援システムを手掛けている。2014年に日本海事協会(NK)がNAPAグループを買収し、NKの100%子会社となった。
 ▼海事業界のチャレンジが複雑化している。設計と運航のノウハウを相互に生かすことで、さまざまなチャレンジを解決できることが分かってきた。設計と運航の両方を手掛けるナパの特徴を生かし、海事全体の課題をナパのノウハウで解決していく「NAPA Studios」を設立した。
 ▼シャフトジェネレーターを含むエナジーセービングデバイス(ESD)の導入を多くの船社が希望している。どれを使えば良いのか、導入後の効果はどう確認すれば良いのかなどに課題がある。われわれは第三者的にESDを評価し、船社に情報を提供していく。
 ▼鍵はデータとシミュレーション。本船からの運航データを集めてくるだけでは評価はできない。データをうまくひもとき、合理的に解析することで、導入の前と後の差を分析するお手伝いをする。
 ▼ウィーテックとナパのコラボレーションを進めている。ウィーテックのシャフトジェネレーターを本船に積んだら、実際にどれだけの効果があるのかを客観的に分析する。
 ▼ソリューション提供者が示す燃費削減効果の数字を、第三者に実際の効果として確認してもらいたいというニーズを、国内外の船主から多く受けている。このニーズがとても多く、分析が重要だと感じている。


*海事プレスから転載の許可を得ています。
海事プレス記事:https://www.kaijipress.com/news/shipbuilding/2026/05/201786/
PDF:船舶のエネルギー効率を最適化ウィーテックとNAPA、都内で会見
海事プレスURL:https://www.kaijipress.com/

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