February 2, 2026
NAPA Release 2025.2 – 船舶設計の未来を形づくる

NAPA Release 2025.2 は、次世代のユーザー体験と3D ワークフローの一貫した拡張という 2 つの中核戦略を通じて、船舶設計の未来を形づくっていくという NAPA の継続的な取り組みを反映しています。
NAPA Release 2025.2 をご紹介します。
お客様との緊密な協働を通じて、最新の NAPA リリースは初期設計と意思決定を強化しつつ、構造設計の詳細設計への準備度を高め、下流工程でのモデル再利用を前進させます。
これらの改善により、最新の規則への対応とより連携性の高い協働的なワークフローに支えられた共有・統合モデル上で海事関係者が共同で作業できるようになり、船舶設計の未来を形作ることに貢献します。その結果、より早く、より効率的に、より良い設計判断が可能になります。
NAPA Release 2025.2 の主なハイライト:
- ジオメトリーよび積付状態のモデリングと解析を強化
- NAPA Engineer の初版リリース
- 新ツールの追加と性能向上による構造3D ワークフローの拡張
次世代のユーザー体験
船舶設計において、NAPA 2025.2 は、よりスマートでいっそう統合された設計ワークフローへ向けた一歩を示します。本リリースは、船型(船体形状)および区画のモデリングを簡素化し、規則適合性の解析の迅速化と強化を実現する、実用的な改良を提供します。

形状設計-船型・区画モデリングの高度化
NAPA Designer は、船型および区画のモデリングを容易にするツール群によって、対話型モデリングをさらに前進させています。
可視化の強化により、重なり合う区画の特定がこれまでになく容易になり、設計者が干渉を手早く発見して解消できるようになります。また、船型設計向けの追加の拘束条件により、プロペラなどの重要領域にかからないように船型を制約する精密な制御が可能です。
さらに、耐航性能解析用の 3D パネルモデルが NAPA Designer で利用可能となり、船型から直接パネルモデルを数秒で生成できるため、流体力学的な評価の効率化が図れます。

バルクキャリア-規則順守と使いやすさの強化
NAPA Designer の現代的で直感的な積付状態ツール群は、バルクキャリアの積付と解析をこれまで以上に包括的に支援します。今回追加された最新機能には、国際穀物規則(International Grain Code)の最新改正への対応や、縦強度解析における IACS の「1 貨物倉損傷条件」への対応が含まれます。
また、積付状態の変更管理における使い勝手の改善と、新しい結果分析ツールにより、規則順守の確認がいっそう容易になり、運航安全に対する確信が高まります。
NAPA Engineer – 統合された設計体験
NAPA Release 2025.2 により、NAPA Engineer の初版が登場しました。
NAPA Engineer は、船舶設計の次の時代、そして統合された先進的な設計体験に向けた重要な一歩を示します。NAPA Designer が引き続き強力な対話型 3D モデリング機能を提供する一方で、NAPA Engineer は、船舶設計者のために特別に構築された最新の設計・計算プラットフォームを導入します。

NAPA Engineer は、NAPA が培ってきた信頼性の高い計算機能に、再設計された直感的な操作性を組み合わせています。構想段階から規則順守に至るまでの船舶設計を効率化することを目的としており、熟練の実務者はもちろん、これからの設計者にも、より速く、より賢く、そしてこれまで以上の自信をもって作業できる力を与えます。
初版リリースでは、刷新されたユーザーインターフェースのもとで、NAPAの標準コンセプトをサポートします。今後のリリースでは、NAPA Node Network を活用し、設計ワークフローに対する強力な視覚的アプローチを提供していきます。すでに現時点でも、Node Networkは試験的機能として利用可能で、ユーザーは次世代の統合設計ツールの姿をいち早く体験できます。
3D ワークフローの一貫した拡張 ― NAPA Steel
構造設計において、NAPA 2025.2 は詳細設計への準備度を高めるための具体的な一歩を示します。
造船会社との集中的な共同開発を通じて、本リリースは日々のモデリング、図面作成、性能における実感できる改善をもたらし、基本設計を超えて構造モデルを磨き込むこと、そして下流工程で自信をもって再利用することを、より容易にします。

3D上で設計意図を直接表現 ― スケッチ機能の強化
3D 形状だけでは、設計を詰めていくうえで設計者の思考を支えるための文脈が不足しがちです。強化されたスケッチおよび注釈機能により、ユーザーは設計アイデア、意図、選択肢を 3D モデル上に直接配置できるようになりました。
(主要オブジェクト約700)
大規模かつ詳細なモデルへの対応性能 ― 大幅な改善
NAPA Steel は、最大級のクルーズ船であっても、船体構造の全体モデルを単一セッションで可視化し、作業できるようにします。モデルの規模やディテールが増すほど、高速かつ応答性の高い 3D モデルのハンドリングは、生産的な設計ワークフローを維持するために不可欠になります。NAPA 2025.2 では、継続的な性能改善により、プロジェクトの読み込みおよび板部材モードの初回表示が最大 50% 高速化され、大規模・高精細な船体モデルでの効率的な作業を力強く支援します。

下流工程で活用する構造モデル ― 精度の向上
構造モデルが詳細設計へと進むにつれ、モデルの粒度(細かさ)や形状精度の重要性は一段と高まります。
NAPA 2025.2 では、メインオブジェクトの分割機能が強化され、モデルを独立した要素へと精緻化できるようになりました。さらに、板厚を考慮したフランジの中心合わせにより、ウェブとフランジの位置が生産設計のソリッドモデルと一致することを確実にします。
これらに関連する改良は、今後の NAPA リリースでも継続していきます。

3Dからの船体詳細図 ― 図面作成機能の強化
船体の詳細図は、設計意図を十分に説明するために多数のアノテーションや断面を必要とするため、作成に時間がかかります。
NAPA 2025.2 では、NAPA Drafting が強化され、改良されたアノテーションツールや深さ方向ビューなどの高度な断面作成機能により、3D モデルから、より正確な船体詳細図を自動生成できるようになりました。
上記の注目の新機能に加えて、新しい NAPA リリースには、形状モデリング、復原性解析、構造設計に関する多数のユーザー要望による改善が含まれています。ソフトウェアのすべての新機能・更新・変更点は、インストールメディアとともに NAPAnet で入手可能な NAPA Release Notes 2025.2に収録されています。
