Skip to content

【顧客事例:Marine Design and Consulting様】革新的なエコ船舶設計の推進にNAPA設計ソフトウェアを利用

MDC社はNAPA設計ソフトウェアを使用し、3Dモデリング、復原性計算を行うことで、効率的かつ正確に多様な船舶を設計し、複雑なクリーン・テクノロジーの改造プロジェクトで顧客をサポートしています。 

Norsepower社のローターセイルをレトロフィットにより搭載したRo-Ro船、SC Connector(画像:Marine Design and Consulting AS)

背景 

Marine Design and Consulting  (MDC)は、数十年の経験を持つ熟練の造船技術者のグループによって2015年に設立されました。 MDCは設立以来、タンカーやバルカーなど、さまざまな商船の船舶設計や船舶工学を支援してきました。MDCは、Sea-Cargoプロジェクトなどのクリーンテクノロジーによる改造プロジェクトの設計に携わることで、海運の温室効果ガスのネットゼロへの移行を支援しています。 

MDCは、複雑な造船工学を支援する設計プロセスにおいて設計ツールとしての効率性と柔軟性から、NAPAを使用しています。MDCは特に、形状モデリングと船舶復原性の計算のためにNAPA設計ソフトウェアを導入しました。 

挑戦 

MDCは、革新的な設計プロジェクトのサポートのために、3Dモデリングのソフトウェアを必要としていました。そのソフトウェアは、さまざまな商船の設計や、クリーンテクノロジーの改造プロジェクトをサポートするために、非常に柔軟でカスタマイズされたものである必要がありました。 

MDC社の造船技術者達は、2015年の設立時に船舶設計ソフトを選定する必要がありました。NAPAを選定した理由は、彼らが設計NAPAシステムを熟知し、高く評価していただけではなくその多様で複雑な設計プロジェクト対応できる可能性と時間短縮が可能であるためです。 

 

具体例を挙げると、Norsepower社の傾斜型ローターセイル2基の搭載と蓄電システムの設置によるSC Connectorの改造設計をSea-Cargo社から依頼されました。この種のプロジェクトでは、船舶復原性に関する船級規則や規制がまだ定められていないため、MDCは復原性計算の方法と使用すべき復原性の要件を決定するために役立つソフトウェアを必要としていました。このプロジェクトの第一段階では、MDCは船級協会であるDNVと規制や復原性の基準について、またNorsepower社とはどのような風力条件を適用すべきかについて、それぞれと緊密な対話を開始しました。このプロジェクトの成功は、船体や支持構造の有限要素解析など、広範囲に及ぶ船舶工学が重要になってきますまた、基礎や傾いたローターセイルは、船体運動や慣性荷重、極端な風や海の負荷の解析や計算結果を入力し、正確な予測が必要でした。 

多くの関係者が議論に参加し、設計プロセスも真新しく定まっていなかったため、MDCは効率的で正確かつ柔軟な設計ソフトウェアを必要としました。 

NAPA Solution 

MDCの造船設計者達は、前職で20年以上NAPAと仕事をしていました。NAPAはMDCと緊密に連携し、形状モデリングと船舶復原性計算からなるカスタマイズパッケージを提供し、ビジネスの設計ニーズに応えました。 

NAPAの迅速な対応、専門知識、設計ソフトウェアのプログラミング品質により、MDCの革新的な設計プロジェクトのすべてを実現することができました。特にSea-Cargo社の設計プロジェクトでは、NAPAの技術者が、ローターセイルの設置や安全な運用のために考慮すべき規則や、高度な設計計算の定義づけを支援しました。 

ローターセイルに関する方法論と計算は、安全な船舶復原性を示す十分な根拠となり、DNVにも認められました。設計NAPAシステムを使って、MDCは世界初の傾斜可能なローターセイル搭載の設計を行い、同性質のプロジェクトに新標準を設定することができました。また、NAPAはその専門的な知識を活かし、プロジェクト期間中にMDCにコンサルティングを提供しました。 

MDCは、今後も設計NAPAシステムを活用し、画期的で新しい設計プロジェクトを進めていきます。環境規制の強化に伴い、船舶設計が進化し、新しい技術を展開するために設計も新しい領域に入っていく中で、柔軟で、信頼性が高くかつ迅速で、専門家のサポートを受けられるソフトウェアを設計者が使用することがこれまで以上に重要になっています。 

「私は、造船技師として20年以上NAPAを使用してきました。NAPAは、無限の可能性を秘めた高度なソフトウェアです。 NAPAを使用することで、MDCのような小規模な設計会社が革新的な設計を実現する大きな可能性を秘めています。Sea-Cargo社との設計プロジェクトにおけるNAPAのサポートは、レスポンスの良さと、新しい課題を『掘り下げ』、解決策を見出そうとする意欲の両面において、非常に優れたものであった – Marine Design and Consulting AS社  Senior Naval Architect and Partner, Leif Helle Becker 

 

結論 

NAPAの緊密なパートナーシップと機動的な設計システムにより、MDCは革新的で画期的な設計プロジェクトを完成させることができました。また特筆すべきは、Ro-Ro船に傾斜可能なローターセイルを設置したSea-Cargoのプロジェクトでは、それまで定義されていなかった船舶復原性の新基準を設定するためにMDCをサポートしたことです 

 

お問合せ先:
NAPA Japan株式会社
T: 078 325 2160
E: japan@napa.fi 

Never miss a story

We will keep you updated on NAPA’s insights related to the topics of your interest.

次の記事