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NVSJ2021 講演概要
12月2日(木)

全体講演 10:20~11:30

最新リリース情報&今後の開発

NAPA Japan株式会社
谷川 雅彦・青木 一紀

新型コロナウイルス感染症の影響でセミナーを実施できなかったこの2年間も、NAPAの設計システムはユーザーの皆様のニーズに応えるべく、着実に機能拡張・改良を続けて参りました。NAPA Steel関連では、従来のNAPA上の機能が基本的に全てNAPA Designer上に移行し、また線図作成機能も実用レベルに向けて機能が充実して参りました。その他にも復原性関係やNAPA Drafting等、最新版では多くの機能改良を盛り込んでおります。本講演では、ユーザーの皆様が新しい時代へ挑戦するのを後押しするような新たな機能を中心に、NAPA設計システム全体の最新機能及び今後の開発計画をご紹介致します。

分野別講演A(復原性/流体関連)
13:30~14:30

最新のNAPA機能を使用した工数削減の取り組み

川崎重工業株式会社 エネルギーソリューション&マリンカンパニー
船舶海洋ディビジョン
技術総括部 商船設計部 総合計画課
主事 眞野 洋平様

弊社ではNAPA導入から長い間、独自カスタマイズを行ったNAPAマクロ・Managerを使用していたが、それらの中には古いマクロもあり、画面入力操作も当時のままであった。そのため、最新のNAPA機能をキャッチアップし改善する方法について検討を行い、 Statutory Compliance Manager (SC Booklet Manager)の仕組みを利用してマクロのアップグレードを行った。1年ほどの取り組みで、船主・船級承認図及び完成図(自社フォーマット)を効率よく出力する仕組みを整えることができた。一部はExcelベースなどNAPA以外のツールで作成していた図面もNAPAマクロ化し、SC Managerに取り込んだ。 今後、2022年に引き渡しを控えている建造船において、本Managerを使用して工数削減効果を検証する予定。

 

臼杵造船所におけるマネージャーの活用

株式会社臼杵造船所 基本設計課
課長補佐 山本 隆史様

弊社にて運用を開始したマネージャーの作成着想と運用について御話をさせて頂きます。

分野別講演B(構造関連)
13:30~14:30

NAPA 3Dインターフェースの全体概要

NAPA Japan株式会社
益井 崇好

DXへの関心が高まる中、相次ぐ規則強化や船主ニーズの多様化、リソース不足といった喫緊の課題に対応するため、技術リソースの結集や設計スピード強化が求められています。 その実現には、設計データの共有化や、ソフトウェア間の円滑なデータ連携が欠かせません。 そのようなお客様ニーズに応えるべく、3次元船舶設計システムNAPAは、広く、深く、多様に、インターフェース機能の拡充を続けています。この講演では、後に続くプレゼンテーションを含めた、最新NAPAのインターフェース機能の全体像をご紹介します。

 

NAPA-CADMATICによる”インテリジェント船舶設計”(英語講演)

NAPA Ltd. Mikko Forss
CADMATIC Oy Mr. Matti Juntunen

ともにフィンランドに本社を置くNAPA及びCADMATICは、DXの利点を最大限に生かしたプロジェクトライフサイクル全体を支援する統合型「インテリジェント設計ソリューション」を提供するための提携を開始しました。この講演では、各設計分野における最高峰のソリューションを統合することで、船舶の設計と建造プロセスの生産性向上にどのように役立つか、情報管理ツールと組み合わせることによる更なる効率化と品質改善の可能性についてご紹介します。

 

基本から生産設計まで 3Dモデル一貫利用実現のため、
NAPA Steel利用のための工夫とCadmatic連携を使った生産設計への利用

株式会社スマートデザイン
主任 小松野 健様

弊社では基本設計から詳細・生産設計までを3次元モデルを活用し、設計期間の短縮・高品質化の実現に取り組んでいます。本日はその主要ツールであるNAPAとCADMATICの連携事例をご紹介します。特にNAPA→CADMATICの連携をスムーズに行うために弊社で取り組んでいる様々な工夫点、カスタマイズの事例等を具体例を示しながらご紹介します。同様の取り組みを行われている造船所、設計者の皆様の参加になれば幸いです。

分野別講演A(復原性/流体関連)
15:00~15:40

ライトニングトーク

1) 第2世代非損傷時復原性計算 in NAPA

NAPA Japan株式会社
遥山 誠

現在の非損傷時復原隻基準は、2008 IS CODEが参照されております。荒天時の計算は停舶時に限られており、航行時の計算については十分ではありませんでした。この点に焦点を当てたものが第2世代非損傷時復原性基準(SGISC)であり、昨年IMOにおいて暫定指針として取りまとめられました。例えば、デッドシップ状態やパラメトリック横揺れ、復原力喪失などの設計上満たすべき基準があります。NAPAに実装されているSGIS Managerでは現時点のIMO暫定指針までの内容に基づいた検討が可能です。本講演では同Managerの概要を暫定指針の概要を交えて紹介致します。

 

2) 外国人の設計技術者が日本の造船所で働いていくために

北日本造船株式会社
Sahat Parulian Sagala様 / Georgius Suhud様

インドネシアから設計技術者として北日本造船で働いている、外国人の日々の業務をご紹介します。構造設計Grへ配属されたサハトはNAPA Steelを使い、機関設計Grへ配属されジョージは、日本人と同様にCADを使い日常業務をこなしています。実際に日本の造船所で働いてみて、やりがいの他、戸惑いや不安等の実際の声を講演致します。

 

3)NAPAを使用した弊社業務の紹介

流体テクノ株式会社 国内船舶設計G 兼 省エネ装置G
杢尾 憲治様

弊社は現在、船の推進性能に関する業務を主業務とし、推進性能推定から船型検討、線図作成、水槽試験、海上試運転計測と解析、航海解析を行っています。船型に関わる業務において、NAPAは弊社になくてはならないツールになっています。
さらに、非損傷時・損傷時復原性計算をNAPAで進めておりお客様に推進性能と復原性を考慮した船型を提供できるように日々精進しています。

分野別講演B(構造関連)
15:00~15:40

NAPAシステムと当社システムとの3Dデータの連携・活用について

株式会社 NTTデータエンジニアリングシステムズ
造船・橋梁ソリューション事業部 開発部 第一開発課
課長 高橋 伸之様

以前ご紹介したNAPA社との業務提携に基づいてNAPAシステムと当社の現場生産支援ツールBeagleのインターフェイスをさらに建造業務にて活用する為にNAPAでのフェアリングの活用と船殻CADシステム GRADE/HULLとのインターフェースにより3Dデータを共有、および有効活用する。
・ NAPA Designer – Beagleのインターフェース
・ NAPAでのフェアリング
・ NAPA – GRADE/HULLのインターフェース

 

NAPAモデルから「Solid CAD I/F」で変換したモデルを用いた
殻艤設計の紹介

ジャパン マリンユナイテッド株式会社 横浜事業所
艦船技術部 構造設計グループ
総括スタッフ 竹田 洋様

NAPAを用いた船殻モデルを「Solid CAD I/F」を介してNxに取込、これをベースに艤装設計は3D設計を行っています。艤装設計は一品製作まで船殻モデルを舞台として設計するためにモデル精度要求が高く、短い期間でのモデル作成や変換後の調整の取組みを他ツールとの比較も含め紹介します。