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Tag: Design Solutions

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未来の環境対応船舶のための高効率設計を共に

NAPA User Meeting 2023は、船舶設計関係者が一堂に会し専門知識と実践的な経験を共有することで、プロセスをより効率化し、めまぐるしい技術革新の時代に対応できることを示しました。海運分野が急速な変化に対応し、エネルギー転換においてその役割を十分に果たすためには、このような協調精神が不可欠です。    また来年の NAPA User Meeting 2024でお会いできることを楽しみにしております!  

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NAPAリリース 2023.1

2023年最初のNAPAリリースが公開されました! ソフトウェアの全変更点は、NAPAnet でインストールパッケージと共に提供しております NAPA リリースノート 2023.1 に記載されています。 NAPA リリース2023.1のハイライト: 船型設計におけるユーザー・エクスペリエンスの向上 より効率的な積付計算 詳細設計指向の構造設計ツールに向けて 3D設計とFEM解析のシームレス化と効率化 船型設計 船型設計のユーザーエクスペリエンスの変革は、インタラクティブなモデリング・インターフェースであるNAPA Designerに船型設計ツールセットを提供することで少し前から始まっていました。最新のアップデートにより、コンセプトから生産設計段階まで船型設計をサポートするパッケージが完成し、ツールの使いやすさ、視覚化、サーフェスの解析に重点を置いています。NAPA Designerは、従来のNAPAから最も高く評価されている機能のいくつかを取り入れ、アップグレードし、新しく生まれ変わりました。 ハイドロ計算と復原性計算 Lightweight定義がこれまで以上に簡単で優れたものになりました。新機能として、複数の有次元重量分布やグループ化されたLightweightの局部重量など、さまざまな方法で Lightweightを定義できます。インターフェイスは、リアルタイムの視覚化と直感的な機能により、ユーザーのLightweight定義の正確な制御に役立ちます。また、NAPA Designerの専用エディタで縦強度の許容値も定義・変更できるようになりました。 新しいラベリングのコンセプトを導入することで、積付計算の管理が容易になり、計算制御の一貫性が保証されます。ラベリングのコンセプトは、将来のリリースでは、積付規則やその他の自動化にも接続され、一度に数百の積付計算を定義するのに役立ちます。ラベリングのコンセプトの最初のバージョンは、計算条件と積付計算のグループ化を制御するために使用されています。 構造設計 詳細設計に向けて 基本的な構造設計にとどまらず、詳細な構造設計の需要に応えるために、さまざまな改良を施しました。特筆すべきは、自動セクションアノテーションツールです。詳細な部材を設計する際、アノテーション情報を利用して、設計者は素早く部材寸法などの情報を確認できます。プロファイル、材質、板逃げ、板厚、スティフナー配置などの表示を簡単に切り替えることができます。 新機能の選択フィルタ機能では、選択する構造情報を限定することができ、特定の構造の寸法を変更するなど、詳細構造モデリングの効率化に貢献します。構造詳細設計で必要とされる全ての構造部材をモデル化できるよう改良を進めてきました。今回のリリースでは、柱の下に配置されるダブルプレートに対応しました。 有限要素(FEM)解析 FEM機能の向上により、選択したブロックに基づくFEモデルの作成が可能になり、ブロックに特化した解析(ブロックリフティング解析など)が迅速に行えるようになりました。さらに、新しいスティフナーランピング機能により、新しい理想化オプションが追加され、特にウェブスペースなどの大きなメッシュサイズで解析を行う場合に便利です。また、作成したFEモデルを外部のFE解析ソフトウェアに転送する前の最終調整を容易にするために、FEM出力モデルの概念を導入しました。 FE解析結果を3Dモデルに反映するプロセスを自動化できるようになりました。解析後のFEモデル(Nastran バルクデータ)を外部ソフトウェアからインポートした後、板厚の違いを直接NAPAの3Dモデルに反映させることができます。これにより、手作業に伴う非効率や人為的ミスが減少し、データの一貫性が確保され、構造設計プロセスの合理化につながります。   お読みいただきありがとうございました!

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NAPA User Meeting 2023 Photo Gallery

NAPA User Meeting 2023 ‘Re-inventing Ship Design Together’ にご参加くださいました皆様、ありがとうございました! フォトギャラリーをご覧いただき、貴重な時間を思い出していただければ幸いです。 皆様と共にこのイベントを無事開催できたことを、心より御礼申し上げます。      

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目前に迫る設計の未来:3Dモデルベース承認をコンセプトから現実へ

造船所、設計者、船級協会の誰もが、3Dモデルベース承認(3D MBA)は、複雑化する環境下で効率を高め、脱炭素化移行に向けた課題に取り組む造船所の未来に不可欠な要素であると認識しています。もはや遠い将来の話ではなく、世界中のさまざまな造船所や船級協会が、今日すでに3D MBAの実現に取り組んでいます。この画期的なプロセス実現のために、NAPAがどのように業界のパイオニアと取り組んでいるかについてご紹介します。 新たな挑戦は、新たな働き方を求めています。脱炭素化、海上安全に関する規制強化、船舶の自律運航の台頭、時間の制約など、あらゆる側面から変化がもたらされ、複雑さを増しています。 3D MBAの目的は、簡単に言えば、船舶の設計に使用した3Dモデルで船級規則の確認や計算を可能にすることです。これは、造船所は船級承認のために3Dモデルを2D図面に変換し、変更を適用するために再び3Dに戻す必要がある現在の標準的なプロセスからの大きな改善点です。2Dと3Dの間で何度も変換する必要がないため、時間の節約になるとともに、エラーの発生も防ぐことができます。 さらに、現在の標準的なプロセスでは、造船所の技術者が3Dモデルを変換して関連情報を抽出し、規則計算やFEM解析に使用するプラットフォームが要求するフォーマットへの入力が必要です。これには多くの手入力や微調整が必要となり、大変時間がかかります。すなわち、3Dモデルをシームレスに変換し、船級協会が提供するエンジニアリングツールでの使用を可能にすることも、3DMBAの重要な要素となっています。 このコンセプトをどのように現実のものにするか。主要な船級協会では、3D MBAの実現に向けて、その戦略や顧客のニーズに応じたさまざまなアプローチをとっています。大きく分けて2つの道が考えられます: Application Programming Interface (API)は、船級協会がNAPA APIを通じて3Dモデルに直接アクセスし、そこで規則の確認や計算を行うために必要な情報を取得するものです。韓国船級協会(KR)や日本海事協会(ClassNK)が採用しているこの方式では、造船所と船級協会が3Dモデル上で直接情報や計算結果を交換することができるため、3Dモデルが船舶設計に関するあらゆる情報が蓄積される「信頼できる唯一の情報源」となります。   Open Class Exchange (OCX) は、3D MBAの業界標準ファイルフォーマットとして開発されました。造船所が設計に使用するソフトウェアと、船級協会が規則の確認や承認に使用するプラットフォームの橋渡しをするものです。NAPA Designerで生成されるOCXフォーマットは、3Dモデルからすべての関連情報を抽出し、船級協会のソフトウェアが読み取れるようなフォーマットに変換します。これは、Bureau Veritas(BV)とDNVが採用しているアプローチで、他の主要な船級協会もOCXコンソーシアムに参加しています。   Bureau Veritas(BV)とDamen Engineering – 最初の3Dマイルストーン通過  今年初めに、2,500 m3の浚渫船がDamenの船舶として初めて3Dモデルによる設計、審査、クラス承認を受けました。これはNAPAとBVとの1年にわたる協業の成果です。この技術的な飛躍は、OCX標準ファイル形式を使用して達成され、BVは社内ツールであるMARSとVeriSTAR Hullを使用して規則の確認と計算ができました。その結果、2次元図面に変換することなく、同じファイルフォーマットでシームレスに納品まで完了できました。 この新しいプロセスは、素晴らしいスタートを切りました。最初の船舶設計から、3D MBAはその約束を果たし、Damenのチームは、船級承認のためにコンセプトを2D図面に変換し、変更を適用のために再度3Dに変換する必要がなくなったため、貴重な時間を節約できるようになりました。船級協会と造船所間のコミュニケーションが目に見えて容易になり、設計審査もより効率的かつ確実に、またエラーのリスクも減少しました。 重要なのは、3D MBAが安全性を損なうことなく船級承認プロセスを合理化したことです。これは、すべての基準や規則を満たしていることを確認するために、同じように厳格なチェックが行われたからです。この最初のプロジェクトの結果は非常に重要で、Damenはすでに1000m3と4000m3の2隻のホッパー浚渫船を含む、さらなる設計にこのプロセスを適用しています。   ClassNKと日本シップヤード – 「信頼できる唯一の情報源」の開発 もう一つの方法であるNAPAのAPI(Application Programming Interface)は、ClassNKと日本シップヤードがシームレスな統合を実現するために使用され、3Dモデルは設計やレビューの過程で常に最新に保たれた船舶情報の中心的存在として維持されました。 本プロジェクトでは、船級承認プロセスの効率化と3D MBAに関連する実用的な問題を解決するためのツールやプロセスの開発に焦点を当てました。船体構造設計を最初のターゲットとして、NAPA DesignerとClassNKの構造強度計算プラットフォームPrimeShip-HULL(PSH)との統合システムを開発し、規定規則計算や有限要素(FE)解析に対応しました。  プロジェクトでは、バルクキャリアとオイルタンカーのサンプルモデルで試験を行い、新しい統合システムの有効性が立証されました。具体的には、作業の重複をなくし、構造図と構造モデルの設計情報の一貫性を確保する点で大きなメリットがあることが確認できました。 また、NAPA 3Dモデル所有者が、すべての関係者に安全かつ簡単にモデルのレビューやコメントの共有を可能にするWebベースのアプリケーション、NAPA Viewerの有効性立証も、このプロジェクトの重要な成果です。NAPA Viewerは情報の中枢として機能し、3D MBAを実現するだけでなく、船舶設計に関わるすべての関係者間の情報共有やコラボレーションをより良くサポートします。また、3Dモデルの利点と従来の2D図面の利点を組み合わせた自動アノテーションツールにより、確認を行う際に設計情報を迅速かつ直感的に発見できるため、新しいプラットフォームは現在の2Dベースのプロセスと同等かそれ以上の効率を実現可能なことが、試験により立証されました。   Korean Register […]

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Damen, NAPA, Bureau Veritas 初めての3Dモデルによる船級承認に成功

Damen Engineering社は、浚渫船での最初のエンドツーエンド試験で効率化と時間短縮が実証された後、さらなる設計に3D船級規格を導入する予定です。  ヘルシンキ(フィンランド)、2022年1月12日:Damen Engineering社は、大手船級協会Bureau Veritas(BV)とグローバルな海事ソフトウェアプロバイダーNAPAと共同で、3Dモデルを使用して作成、審査、船級承認をすべて行う初の船舶設計を完了したと発表した。  2500 m3 浚渫船構想は、Bureau Veritasによる3Dモデルベース船級承認(3D MBA)を受けた最初のDamen船舶構想です。これは、現在の主流である2D図面ではなく、3Dモデルを使用して船級協会が設計を審査・承認するプロセスです。この3D MBAの成功を受けて、Damen社は1000 m3と4000 m3 のホッパー・ドレッジャーを含むさらなる設計にこのプロセスがすでに適用されていることを発表しています。 これらの3Dモデルベースの設計と承認は、NAPAの最先端技術によってサポートされており、設計とレビューのプロセスを通じて、Damen社とBureau Veritasが同じ3Dモデルで協調して作業することを可能にしています。最初のプロジェクトから、3D MBA の導入はコミュニケーションを合理化し、時間を節約するという好結果をもたらしました。また、3D MBAの導入により、船舶の設計に使用する3Dモデルを船級承認のための2D図面に変換し、その変更を実施するために再び3Dに戻す必要がなくなったため、潜在的なエラーの主要因を排除することができました。  今回の承認は、NAPAとBureau Veritasのパートナーシップにより、NAPA Designerで生成される中立的なOCXファイル形式を使用した3Dモデルベースの承認の実施によるもので、これによりBVは社内ツールMARSとVeriSTAR Hullを使用して規定規則の確認と計算を実行することができます。  Damen Engineering Gdansk社(Damen Group Offshore and Specialized Vessels Division)のManaging DirectorであるKasia Romantowska氏は、次のようにコメントしています。「当初から3Dモデルベースの承認は約束されたものであり、我々のチームの貴重な時間を節約するのに役立っています。NAPAの3D設計ツールは以前から使用していますが、同じ3Dモデルで分類審査と承認ができることは画期的なことです。現在では、設計プロセスのすべての関係者が、信頼できる単一のリアルタイム情報源にアクセスすることができるようになっており、これはコミュニケーションを促進し、エラーのリスクを制限するための重要な鍵となります。Damen Shipyards Groupにとって、3D MBAの導入は、技術革新への絶え間ない取組みの一例でもあります。この動きは、安全で信頼性が高く、効率的で持続可能な船舶を提供し、環境負荷の軽減やパフォーマンスの向上など、顧客の目標達成に貢献することになるでしょう。」  NAPA Design Solutions の Executive Vice President である Mikko Forss は、次のように述べています。「新造船の設計と承認プロセスを通じて3Dモデルを導入することで、船舶設計プロセスにおける新たなレベルのコラボレーションと情報共有が可能になります。これにより、チームが共に革新し、時間とリソースを最大限に活用して可能な限り最高の設計を実現することができるようになります。特に、脱炭素社会への移行に伴い、設計者や造船所に対して、より環境に優しく、より効率的な新世代の船舶を造り、新しい燃料や技術を搭載することへの圧力が高まっている現在、これは非常に重要なことです。今日、3D MBAが現実のプロジェクトを支えていることを誇りに思います。これは、堅牢で透明性のある包括的なデジタルツールに支えられた、すべてのパートナーのパイオニア精神のおかげです。」  Bureau Veritas Marine & OffshoreのTechnical & […]

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Information Hub: 船舶設計の技術革新を推進し、実際の課題を解決

設計の自動最適化や情報共有の改善、3D設計・承認プロセスなど、私たちは日々パートナーと協力し、新しい設計プロセスの創造に取り組んでいます。

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NAPA、より安全で迅速な海運界の脱炭素化に向けた協働路線を概説

ヘルシンキ(フィンランド)、2022年9月1日:海運業界が脱炭素化の課題に取り組むための協業を強化する中で、それを実際に機能させるには、現在すでに利用可能なデジタルツールに依存することになります。海運業界にデジタル技術を提供するグローバル企業であるNAPAは、排出量削減や持続可能性の向上に役立つ技術を安全かつ成功裏に導入するための効果的な協力体制にはデータが非常に重要であると強く主張しています。  NAPAは、世界最大級の海事展であるSMM2022(ハンブルグ)において、脱炭素社会の実現に向けた協働の成功事例や、その実践方法を紹介するとともに、より広い産業界にとっての重要な教示となる可能性を明言します。   エネルギー転換を加速させるため、業界の協力を求める声はますます大きくなっていますが、その多くは、集団的な取り組みを支える具体的な仕組みがありません。この課題に対処するため、NAPAのCEOであるMikko Kuosaは、業界全体で排出量削減の拡大を阻む障害を克服するためのデジタルツールの重要な役割を強調しています。    リアルタイムデータに支えられた革新的な契約形態によるインセンティブ問題の解決から、造船技師、技術開発者、船主、船級協会が設計革新を加速するための高度な3Dモデル、船員と陸上チームが協力したより安全で効率的な運航を可能にする復原性ソフトウェアまで、さまざまなものがあります。   NAPAのCEO、Mikko Kuosa は次のように述べています。「私たちは、海事業界の持続可能性への移行を迅速に実現するためには、より多くの協業が必要であるという共通認識がありますが、どのようにすればより良いコラボレーションができるかは、まだ明確ではありません。ありがたいことに、初期の3D設計モデルから、前例のないレベルでの情報共有とデータ収集を可能にするクラウドベースのソリューションまで、コラボレーションを実現するために必要な技術はすでに存在しているのです。NAPAの活動は、海事ステークホルダー間の安全と効率における利害相反を解決し、航海の最適化のインセンティブ分配の課題を克服し、さらに造船所と船級協会が協力することで、より速いイノベーションの実現を後押しをしています。私たちの経験から、これらを適切に行うことで協業は真の意味でWin-Winの関係となり、すべてのパートナーが成果の向上と透明性の確保、資産の将来性を高め、地球のために差し迫って必要な排出削減に貢献することができることを示しています。」 NAPAセイフティソリューション担当取締役副社長 Esa Henttinenは、船員と乗客の安全を損なうことなく脱炭素化のためのイノベーションを展開するために、業界が知見を得て行動する上でビッグデータが重要な役割を担っていると付け加えました。    「この業界が新技術によって環境負荷低減の道を急ぐ中、新造船と既存船の両方で環境に優しい技術にスムーズに移行・導入するためには、船舶の安全性と復原性の確保が前提条件とならなければなりません。代替燃料、カーボンキャプチャ、航海技術、運航最適化ツールなど、新しいイノベーションを成功させるには、運航の安全性と同時に取り組む必要があります。例えば、より環境に配慮した運航のための燃料効率の良い新型のエンジンやバッテリーなどの導入は、船舶の長期的な安全性への影響を考慮しながら進めなければなりません。同様に、代替燃料が導入された場合、燃料搭載量とその最適化は、航海と安全計画における重要な要素となります」とHenttinenは述べています。   NAPAがSMMに出展し、革新的な脱炭素パートナーシップの中でも、最近発足した業界コンソーシアム「Blue Visby」を紹介します。これは、「インセンティブの分配」の問題に対処する革新的な契約枠組みと、同じ港に向かう複数の船舶の到着を最適化し、15%の排出削減を可能にする最先端のデジタル技術とを組み合わせて提供するものです。  NAPAがSMM でもう一つ紹介するNAPA Stability は、効率と安全性のバランスを最適化する積載重量の管理 をサポートする次世代型ローディングコンピュータです。燃料補給、水補給、船体やトリムなどのパラメータを最適化するこのソリューションは、船舶の安全性や復原性などの運航パラメータを維持しながら、乗組員が協力して効率的な航海を行うことを支援します。また、NAPA Fleet Intelligenceのようなクラウドベースのソリューションの果たす役割も紹介し、船側と陸側のチーム間でのリアルタイムのデータ共有や連携を促進することで、リソースの有効活用、すべての関係者間で透明性を確保した意思決定の促進と改善、安全性と持続可能性の責任を共同で果たすことにつながっています。   NAPAの専門家が以下の講演も行います:  NAPAが提供する3Dベースの船舶設計ソリューションは、造船技師、技術開発者、船級協会など船舶設計に関わる関係者の協業と情報共有を促進し、業界が求めるより効率的な設計の作成とそれを繰り返し行うことを支援します。また、設計プロセスの効率を向上させ、すべての関係者の時間とコストの削減に貢献する大きな要素でもあります。   NAPA Voyage Optimizationは、船舶の特性や海気象や潮流を考慮し、あらゆる航路に対応したルートと速度プロファイルを最適化することで、燃費や排出ガスを最小限に抑え、安全性を確保しながらCII規制の遵守をサポートするものです。 NAPA Logbookは、船上での記録管理をデジタル化することで、コンプライアンスや管理業務を軽減するとともに、船内の日常業務に関する情報を陸上チームにも伝え、カスタマイズしたレポートとして事実を伝え、業務効率化のための意思決定を支援します。  ***** NAPA について   NAPA は、30 年以上にわたる事業活動の中で、より安全でスマート、かつ持続可能な海事産業 のためのソフトウェア、サービス、データ解析の開発・普及におけるグローバルリーダーとなりました。NAPAは、ヨーロッパ、アジア、南北アメリカの11カ国で190名の従業員を擁し、2,380万ユーロの売上高を誇るグローバル企業です。現在、NAPAの設計ソリューションは420の企業・組織に利用され、約3,000の船舶にインストールされ、クラウドベースのフリートサービスの契約者数は増加しています。    各ソリューションの詳細をご希望の方は、下記よりお気軽にお問合せ下さい。

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NAPA 2022.1リリースを公開しました!

2022年最初のNAPAリリースは、確率論的損傷時復原性計算、構造設計、有限要素メッシングなど、計算およびモデリング機能の主要項目に大幅なアップデートを行いました。また新機能は、品質と性能に一切妥協することなく、ユーザーエクスペリエンスのさらなる向上を目的としています。 ソフトウェアの更新内容はすべて、インストーラーと一緒にお届けするNAPA 2022.1リリースノートにてご確認いただけます。  ユーザーエクスペリエンスの向上を追求  NAPA Release 2022.1では、ソフトウェアのユーザーエクスペリエンスを重視しました。 主要部分をいくつかご紹介します:  NAPA Designerには、積み付け計算用の新しいツールセットが搭載されており、積み付け状態を定義し、その規則適合性を分析するための迅速かつ最新のユーザーインターフェイスが提供されています。 複数のユーザーが同じモデル上でシームレスにかつ同時に作業できるように、マルチユーザー構造モデリングの安全性をより高めました。  構造モデリングは、新しい支援ツールやモデリング機能により、より効率的になるよう改善されています。  2D図面用NAPA Draftingは、区画交差の注釈と自動生成されたタンク容量表を含む一般配置図に対応しました。  ユーザーエクスペリエンスのほかに、確率論的損傷時復原性計算で最も重要なことの一つは、フィードバックの反映が効率的か否かです。フィードバックへの対応時間を短くするために、並列計算の性能をさらに向上することができました。  ハイドロ計算と復原性  NAPA Designerによる積み付け計算 NAPA Designerでは、積み付け状態を作成・編集そして計算するための新しい作業スペースとツールセットが追加されました。この新しい作業スペースでは、素早い規則適合性解析ツールにより、複数の積み付け計算の同時処理が可能な使いやすく効率的なユーザーインターフェイスを提供します。NAPA Designerで定義された積み付け条件は、レポート作成など他のツールとも連携可能です。この新しいツールは、公開したばかりであり、現在も開発を続けています。このツールは頻繁にアップデートを行い、今後のリリースでさらなる機能充実を予定しています。    構造設計 マルチユーザーモデリング環境の向上 NAPA Designer 2022.1の割当て機能では、1人のユーザーに対してのみ構造配置の割当てが可能です。これにより、他のユーザーによる主要構造物や構造細部の編集を制限し、マルチユーザーモデリングの安全性を確保します。  機能向上とアシストツールの充実 NAPA Steel の構造モデリングは、構造詳細の双方向のモデリングと操作性の向上を目指し、多くの細かな改良を加えました。  構造詳細の共有により、一度定義した詳細を他の構造部品と共有することができ、詳細を再定義する必要がないため、モデリングの効率が向上します。また、ブラケットも他の構造物の詳細と一緒に共有できるようになりました。  双方向の構造モデリングの効率を高めるため、新しいバージョンではスティフナーのエンドカットとカットアウト形状のライブラリが含まれており、プロファイルライブラリにも改良を加えております。この機能向上により、構造物の詳細設計を正確かつ効率的に行うことができ、設計プロセスのより早い段階で、正確に定義された構造モデルのメリットを享受することができます。  船舶設計が進化すると、モデル化された構造が変化することがあります。例えば、一度分割された構造は、スティフナーやシームも含めて再度繋ぎ合わせる必要がある場合もあります。このような場合に、一度分割されたスティフナーとシームを繋ぐことができる新機能を搭載しました。  FEメッシュ生成機能 FEメッシュ生成機能では、強度的に重要な船舶構造箇所のFEメッシュをピンポイントで、素早く自動的に生成することが可能です。主な改良点はメッシュ品質とメッシングのユーザーエクスペリエンスで、例えばファインメッシュの生成や 微小形状要素の理想化の一括適用などが挙げられます。 もう一つの重要な改良点としては、波浪荷重などの外部荷重と境界条件をメッシュに適用できるようになったことが挙げられます。これにより、設計の初期段階から、実海域での強度を解析し、それに応じた構造設計を行うことができるようになりました。FEM機能は、NAPA Steelの機能の一つです。  設計の初期段階におけるFEMの有用性についての関連記事は以下からご覧ください。  細部が成否を分ける – なぜ早期のFEM解析が不可欠なのか?  NAPA ウェビナー動画: NAPA FEMでより良い設計を(英語配信)  インターフェイス  Open Class 3D Exchange (OCX) フォーマットの継続的に開発行ってまいりました。例えば、OCXインポート機能は、インポートしたモデルの評価ツールを追加することで改善しました。また、インポート処理の高速化のために、より多くのオプションを追加するなど、区画インポート機能を向上させました。 例えば、DNV […]

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持続可能で柔軟な船舶設計を実現

将来に渡る持続可能な船舶の実現には、設計の初期段階から重要となる意思決定を行う必要があります。これには、船舶のライフサイクル全体を通じ、新しい燃料や技術を取り入れることができる柔軟な設計を行うことや、それぞれ独自の設計に基づく排出量の包括的な評価も含まれます。 船舶の寿命が延びれば延びるほど厳しくなる脱炭素化規制に対応するため、現在設計中の船舶には何よりも「柔軟性」が求められます。未来の燃料や新しい船舶推進技術については不確定要素が数多くあるため、過去に成果を上げた解決策を単純に繰り返すだけでは、25年後のコンプライアンスや競争力を維持するための柔軟性が十分でない可能性があります。 柔軟性を確保するための設計上の決定、例えば異なる燃料の使用や新技術、ハイブリッド化などを可能にすることで、燃料や技術の不確実性に直面してもプロジェクトをより強力なものにすることができます。具体的には、将来的に代替燃料タンクを設置しやすくするために甲板下部のスペースを確保することや、風力推進システムの負担に耐えられるような船殻構造を確保することなどが挙げられます。 これらの判断は、新造船プロジェクトのかなり早い段階で行う必要があり、設計の初期段階では頻繁に、かつ短期間で、変更が行われることになります。設計者にとって重要な課題は、柔軟性と、目先で求められている性能や効率のバランスを取ることです。的確に選択するためには、この初期段階の設計プロセスを進化させ、設計者、インテグレーター、船主、造船所の間で、より多くの対話とデータ交換を行う必要があります。  排出量解析の重要性 船舶設計は非常に時間的制約の多いプロセスであり、各設計業務は費やす時間に対して相応の価値を生み出さなければいけません。一方、今日のような状況で競争力と収益力のある船舶を建造するためには、新造船のそれぞれの性能とコストを正確に把握する必要があり、これは設計プロセスの早い段階で行わなければなりません。  そのため、風力発電のような新しいクリーンテクノロジーを採用することは、技術者や設計者がこれらの特殊技術に触れたことがない場合が多いため、非常に挑戦的であるといえます。現在、燃費向上や、推進システムを一新するための船舶設計のオプションは数多く存在しますが、そのオプションを評価、比較し、十分な情報を得た上で船舶の将来性を判断しようとすることは困難です。また、このような革新的なシステムの多くは、実際の運航条件の下では、燃料節約と排出削減の面において、設計上の選択がどのように機能するかを正確に試算するためのデータは、まだ限られています。  今後、脱炭素化の圧力が高まるにつれ、排出量解析は設計プロセスの要となるはずです。この将来の船舶環境性能評価は、EEDIのような設計重視の計算式ではなく、実際に測定した燃料消費量をCO2排出量に換算して行われるようになります。この事実は、単に想定の運航地点や条件ではなく、将来予測される運航プロファイルをデータに基づいて評価する必要性を浮き彫りにしています。  正確で信頼性の高いデータの取得は、航路ごとに条件が異なるため複雑です。例えば、カイトやセイルの種類によって風の条件が海洋横断航海ではよくても、近距離航路ではそうでない場合があります。  初期段階からスマートな意思決定を 設計の初期段階での決定事項は、その後の設計進捗に決定的な影響を与えるため、排出量評価は設計の初期段階で行う必要があります。そしてまた設計初期段階は、一つの設計タスクに費やせる時間が最も制約される上に、船の正確な排出レベルを分析するのは非常に時間がかかり困難です。  そのため、環境に配慮した船舶設計の選択のためには、こうした解析にかかる労力を軽減する必要があります。 その為には強力な設計ツールが必要です。そして重要なのは、すべての関係者のコラボレーションを可能にすることです。 NAPA はそのサポートができる唯一のソフトウェアです。NAPAの設計ツールは、業界では既に設計初期段階から広く利用されており、また、運航船のデータ解析やAIS、実測の運航データなど、強力な自社能力を有しています。NAPAの3Dモデルにより、船舶設計者や構造技術者はデジタルモデル上で様々な選択肢を試行錯誤し、安全性と効率性を確保するために個々の設計を最適化することができます。すべての情報はNAPAデータベースに集約され、ウェブ上でリアルタイムに3Dモデルにアクセスできる最新ツール「NAPA Viewer」などを介して、建造プロセスに関わるすべての関係者のアクセスを可能にします。  また、IMOの脱炭素化目標を達成するために、運航データやさまざまな脱炭素化技術の情報を船舶設計に反映させる新たな方法を検討するなど、その機能を進化させ続けています。これにより、船舶設計の初期段階から適切な判断を行い、貴重な時間を節約するとともに、船舶がその生涯を通じて商業的価値を維持できるような成果を生み出すことができるのです。 

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細部が成否を分ける – なぜ早期のFEM解析が不可欠なのか?

船舶は非常に多くの詳細部から成る大型構造物ですが、設計の初期段階では詳細部には十分に注意が払われていないことが多く、後々重大な問題に発展することがあります。設計のより早い段階でFEM解析のフィードバックを導入することで、これらの問題を的確に特定し、設計の細部にまで注意深く調べることができます。   興味がおありですか? NAPA FEMに関するWebinarにご参加ください:NAPA FEMでより良い設計を もっと詳しく読む:NAPA Steel   日本語で詳細をご希望の方は、下記よりお気軽にお問合せ下さい。

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