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【顧客事例:名村造船所様】 1つのNAPAモデルでの計画・船型・機装・船殻同時設計

NAPA at Namura Shipbuilding

タイプシップ開発を統括する名村造船所様の技術開発センターでは、1つのNAPAモデルを用いた効果的な多分野同時設計プロセスを構築しています。  

Background:背景  

国内の主要造船会社の一つである名村造船所様では主にバルクキャリアータンカー、ガス運搬船を建造しています。2019年に設立された同社の技術開発センターでは他社を凌ぐ魅力的な船舶の開発に取り組まれています。  

 

Challenge:挑戦 

国内外の多くの競合他社との競争に打ち勝つためには新造船の設計において、燃費向上、軽量化、リードタイム短縮などの高い目標をタイムリーに達成しなければなりません。 そのためには様々な設計案を検討する必要がありますが、船型の改良や区画配置変更などの設計変更が頻繁に行われるため、そのプロセスは複雑です。 

同社は、限られた設計期間の中でこの目標を達成するためには従来の設計手順を一新し、新しい手法を採用する必要があると考えました 

例えば、従来の設計手順では、基本計画の担当者が縦強度データを確定情報として提供しなければ、船殻設計者は強度計算に着手できませんでしたさらに、部署間での情報伝達の煩雑さは、スムーズな連携を困難なものとし、設計ミスに繋がるリスクもありました。  

これらの課題を克服し作業効率を大幅に改善するためには、異なる設計分野の担当者間でのコミュニケーションを合理化した同時並行の設計プロセスを構築する必要がありました。 

  

NAPA Solution:NAPAの解決策 

30年以上にわたる豊富な実績と経験をもとに効率性と正確性を両立させた先進的な設計プロセスの実現を支えてきたNAPAのソフトウェアは同社にとって最適な選択肢でした。 

高い操作性と設計変更への柔軟性を特徴とするNAPA Designerを活用し、同社は担当者間で同時並行で検討をすすめる方法を構築しましたつまりOne Model(1つのNAPAモデル)を用いた作業プロセスです。これにより、基本計画担当者、船型担当者、機装担当者、船殻担当者から成るチームメンバーは、設計進捗や変更の情報伝達を、同一のプラットフォーム上で効果的に実施できるようになりました 

One Modelプロセスは、要約すると以下のようになります。下表の中の船型、計画機装船殻のモデルは、それぞれ異なる名前のNAPAプロジェクトデータを表しており、船型、区画機器配置、構造の設計情報をそれぞれ別々に扱っています。  

船型モデルは船型情報のみで構成されていますが、計画モデルは船型および区画情報、機装船殻モデルは船型、区画機器配置、構造情報すべてで構成されています。  

 

船型モデル 計画モデル 機装・構造モデル
船型情報 船型情報 船型情報
区画情報 区画情報
機器配置情報
構造情報

 

加えて、各設計要素の変更は、その担当者のみが実施するという運用ルールを作っておきます。つまり、計画モデルの区画配置を設計した担当者だけが、区画情報を変更することができます(技術的には、例えば構造モデルの中で区画情報を変更することは可能です)。 下図の水色の点線はNAPAモデルの範囲を表しており、水色の矢印はNAPAの機能を用いた作業、黒色の破線矢印はNAPAの機能以外を使用した作業を示しています。  

 

 1: 名村造船様におけるOne Model プロセス  

 

区画変更をある程度行ったら、NAPAの機能を使って計画モデルをまるごと船殻モデルへコピーします。このとき構造モデルが参照している参照面は計画モデルからコピーされたものに置き換えられ、その結果として船殻部材は変更に自動追従します 

「One ModelプロセスでNAPAを使用することで検討時間の短縮につながり、スムーズな情報伝達や、船殻構造と主要機器の干渉を視覚的に確認できるようになった。」
名村造船所 船舶海洋事業部 設計本部 技術開発センター 基本計画チーム/チームリーダー 宮原 誠宜   

NAPAを使用することで、情報伝達のミスや難しさに悩む事なく異なる設計分野間で協働でき、最終案が固まるまでの間に効率良く試行錯誤を繰り返すことができます。また、変更した内容はすぐに他の部署でも確認することができます。   

 

Conclusion :結論 

NAPAを用いた同時設計の手法を採用した結果、同社の技術開発センターでは、スムーズな情報伝達が可能となり、設計プロセスも短縮することができました。さらに、ここで得たヒントは技術開発センター以外の部署にも展開できるだろうと期待しています 

 

名村造船所様・テクニカルレビュー 2020年第23関連原稿はこちら 

お問合せ先:
NAPA Japan株式会社
T: 078 325 2160
E: japan@napa.fi 

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